日本駆逐艦 天霧
特型駆逐艦Ⅱ型 天霧
朝霧、狭霧、夕霧グループの駆逐艦で吹雪型駆逐艦13番艦。
1930年竣工し、1943年8月、J.F.ケネディー艇長を乗せた魚雷艇PT-109を正面衝突で撃沈させた事件で有名な駆逐艦です。
ヤマシタホビーの駆逐艦は初めてです。
この箱にナンナ―パーツがびっしり入っています。
フジミ模型さんのも細かいが、このヤマシタホビーさんのはもっと細かいのではないのでしょうか。
捨て管やらホーサーリールやらたくさんついてます。
ので、造船開始してから数カ月が過ぎておりました。
途中で戦艦大和など建造していたためでもあります。はい・・・。
細かいと書いておきながら、さらにファインモールドの双眼鏡などを艦橋に配置する
クレージーさです(笑)
上はピットロードの高速魚雷艇。
アメリカ、イギリス、ドイツの魚雷艇が入っています。
また、滑走中と停船中のタイプもそれぞれ選択できます。
で、いきなり完成のジオラマです。
1943年8月1日、天霧はソロモン諸島附近で輸送任務終了後、駆逐艦の輸送隊 萩風、嵐、時雨と合流するため、コロンバンガラ島に向かった。2日の午前2時過ぎに天霧はブラケット海峡で哨戒中だった魚雷艇PT-109と遭遇、天霧側も戦闘及び回避行動が取れないまま、双方が急接近する形となりまるで魚雷艇を踏みつぶすように衝突しこれ沈没させたそうです。
PT-109は当時静音と、航跡を残しにくくするため3軸プロペラのうち、1軸のみの低速走行をしており、突然闇夜から現れた天霧を回避することができず、また戦時急造の木造船(ベニヤ製)であったため、あっけなく天霧に分断されて2名戦死、ほか、5時間余り漂流したのち、付近の島にたどりついたとか。
天霧も、暗闇の海に漂う「黒いもの=」魚雷艇に気がついたときには、近すぎて主砲を打てる角度にはなく、また打ったとしても魚雷に命中して大爆発するかもしれないという迷いもあり、転舵しようにも速度が出ていて避けきれず、そのまま衝突したようで、花見艦長は当時を「単なる事故」と回想していたようです。
いうなれば暗闇の中を高速走行中の駆逐艦と、ゆっくり走行していた魚雷艇が南洋の海でガチンコになってしまった事故ですね。
魚雷艇は激突、分断されて燃料のガソリンが漏れて引火し、辺り一面火の海になったとか・・・。衝突直後は火柱が上がったとも言われています。
魚雷艇の魚雷が爆発していたら、大惨事になっていたかもしれませんね。
天霧は艦首が少しへこんだくらいで大きな傷は無かったそうです。
戦後の1951年、ケネディーが下院議員として来日以来、天霧の乗組員と交友を持つようになったという。また天霧は現・海上自衛艦にその名を引き継がれています。
明日も良い一日でありますように!