ドイツ巡洋戦艦・シャルンホルストを着工しました。

時は12月8日。太平洋戦争勃発の日です。

いえ、特に理由はありません。たまたまデッキ色のカラー在庫が切れてしまい、買ってきた翌日が8日だった、と言うわけです(笑)。

艦首部にある航空機からの誤爆防止用の国旗の刻印(当時、ナチスドイツはハーゲンクロイツを国旗にしていた)が艦尾には無いので、コピーのためにトレーシングペーパーに写し取ります。

なんで艦首部には彫っておいて、艦尾部はしなかったのでしょう。

まぁ、ドイツではハーゲンクロイツの使用は禁止ですからねぇ。

↑シャルンホルスト艦首写真(1941年当時)

↑シャルンホルスト艦尾国旗写真。艦首は縦長で艦尾は横長でしょうか。

 

現在もドイツではナチス党に関わるものの掲示は禁止されているためからかもしれませんね。

(タミヤさんも世界に模型を輸出してますからねぇ)

縮尺模型表現に必要なこれらのマークシールが梱包されていないのもそのためでしょう。

(しかし歴史的事実の表現としてドイツ以外で制作された映画や模型にはハーゲンクロイツは“事実”として描かれています。ドイツ以外の人が作った模型や映画にはハーゲンクロイツがちゃんと描かれてますもの。映画、インディ―ジョーンズ「失われたアーク」ではヒットラーにサインをもらうシーンとかあるしね)

ちなみに、ドイツの学校では授業中に質問等で手をあげるときには、日本人がするような手のあげ方はナチス党のそれを表現することになるので禁止されています。

(横断歩道渡るときやタクシー止めるときはどうかって?そこまでは知りません。たぶんダメでしょうねぇ(笑))

こぼれ雑学。

 

模型に話を戻しましょう。

シャルンホルストの艦首と艦尾のアンカーチェーン刻印は削り取りました。あとでチェーンに置き換えるため。

↑面倒なのが艦尾の接合部。

なんでわざわざ細切れにしたのか・・・。

接合部の処理がめんどくさいでしょ!甲板部は木甲板彫刻されてるから下手にサンダーで削れないし・・・。

取りあえず隙間をパテ埋めしておきます。

タミヤがシャルンホルストを細切れ船体にしたのは、つまり、この梱包箱の大きさが原因であると想像するにたやすいです。

フジミ製の山城なんかちゃんと箱のが大きい。(プラ材もこってり入ってるし)

これじゃあ、シャルンホルスト入らないもの。艦底板だけが斜に入って(船体は艦底板より艦首・艦尾とも先が出るからね)

箱ケチって、船体細切れはどうも・・・。

ということで、いろいろ面倒がありますが、なんとかしながらも造船を進めましょう(笑)。

↑例の穴があいてない煙突は、穴開けてエッチングに置き換えました。(写真は煙突以外仮組中)

これだけでも結構見栄えが変わります。

↑基本的に塗装組あげしにくいと思ったら、原因がありました。

フジミ製艦船模型だと、艦側と甲板、底板と別れているので、それぞれ色を塗ってから単に組み上げれば良いのですが、タミヤさんのこれは艦側と甲板が同一成型なんですねー。

いちいち、どっちかをマスキングしないと甲板色と艦側色が被っちゃうので面倒です。

まぁ、それでもなんとか細かい部品にエッチング部を付け替えたりしながら部品仮組み配置中ですよー。

エッチングも、取りよせた専用のトムスモデル社の他に、ジャンク品があるので所々使ってみましょう。

船体色はFX-54(タミヤカラー・ダークシーグレイ)と言うことのようですが、当時の人の証言ではもっと限りなく白に近い色だったというので少し明るいニュートラルグレイにしてみました。

日本軍艦のような濃いグレーではなく北海の雪山風景、濃霧に溶け込むホワイトグレー色だったのでしょうね。

 

とりあえず今日はここまで。