2020年の夏、南アルプス行きのバスは新型コロナウイルス予防のため運休ですね~。

ちょっと残念。

遠出ができないですな。

まぁ、丹沢ぐらいなら行けるかと思いますが。

 

※最初に書いておいた方がいいかと思いまして・・・

5月くらいから秋口くらいまで、この山域には恐怖の「山ビル」が出没するようです。

自分はオールシーズン、一度も献血したことがありません。血が不味いのか(笑)、ほぼソロだからか?

噂ではストッキングを履くといい(ストッキングは食い破れないから)、長袖長ズボンで肌を出さない、草藪に入らない、塩をまく、水辺に行かない、雨上がりが危ない、山頂付近より麓が危ない・・・などあるようですが、複数人で歩くと2人目以降の人が食われやすい(1人目で人の気配を感じ、2人目~取り付く)も聞きます。

食われた人は靴の中や襟首や背中が血だらけになって大変なことになるって・・・言われてもねぇ。

 

で、何度も登った鍋割山に、鍋焼きうどんを食べに写真で行ってみましょう。笑

(ちなみに使用写真はうんと古かったり、冬景色と真夏が混在なのであしからず・・・)

小田急線の渋沢駅に着いたら北口発の大倉行バスで、終点「大倉」に向かいましょう。

以前、載せた「塔ノ岳」のときと同じ、どんぐりハウス横で登山登録したら、今度は右手に向かわず、真っすぐ歩きませう。

しばらくは左右に畑を見ながら少しづつ高度をあげます。

朝早くいくと、江の島の日の出が見られますよ(冬<正月>の場合)。

そのうち「←鍋割山」なんて道しるべがあるので、畑横の里道に入って、鹿柵のカーテンをくぐって「西沢林道」へ出たらそのまま

道なりにず~っと歩きましょう。

バス亭の「大倉」から「鍋割山山頂」までの行程の半分が、この林道歩きです。山ビル危険地帯ですな。

たま~に、車が通るので、ぼんやりしてはいけません。※一般車両は通れません。

↑途中、「山の恩人・尾関広氏」なる銅像があったりします。昭和30年に全日本山岳連盟を創った人だそうです。

ここからは、むかし、登山訓練所の廃墟が見えたものですが、今は取り壊されて建っていません。※この写真、貴重かも(笑)

林道はほとんど平坦なのですが、急いではいけません。

体力を温存しておかないと、あとで苦労しまっせ。(笑)

ちなみに真夏でも木陰で涼しいです。

かなり歩くと、そのうち「二俣」という地点に出ます。

写真でもわかるように、登山登録箱と道標があります。

右手に行くと「鍋割山」~「塔ノ岳」稜線の小丸分岐に出られますが、道迷いの遭難が多発のため、たしか今は使用禁止になっていたかと・・・。

また、少し手前にも「塔ノ岳」への別コースの「堀山の家」へ抜けることが出来るのですがこちらも・・・。

↑堀山コース。ご覧のとおりの森林帯を抜けるので、道がはっきりしていません。(と言うのはこの写真を撮ったとき一度歩いたので)

あちこちの木に巻いてあるカラーテープは林業用なので、当てに出来ないです。

晴れた日の登りなら、写真でもわかるようにはるか上方に領線が見えるのですが、下山時に使うと、ほぼ間違いなく遭難するため、いまでは通行禁止になっています・・・。

「二俣」をまっすぐ行くと、ちょっとした河原に出ますので、軽食を取りながら火照った足を冷やすのもいいでしょう。

渡河橋を渡って振り返ったところ。林道はまだ続くので車は渡河します。※ちなみに一般車両は入れませんよ!

渡河橋はけっこう揺れるのと、大人数で渡ってはいけません。たぶん折れます。

んで、また川を渡って、鎖ゲートを跨いで林道を歩きます。すこし勾配が出始めますので体力温存で。

↑林道最終地点には鍋割山荘の車が止まっており、その横にはペットボトルに入った水がたくさん置いてあります。

これは鍋割山荘のご主人の草野さんが山荘で使う水を「もしよかったらボランティアで持ってきて!」と言うものです。

小さい500ミリリットルから、写真右にあるように赤い20リットルクラスまでありますので、体力に合わせて持っていってあげましょう。

山荘で鍋焼きうどん食べるのでしたら、調理用と鍋洗いように1本ぐらいはどうでしょう?

時々数本しか残っていないことがあるのは、きっとどこかのガッツある登山部の人たちがたくさん持っていってあげてるのでしょうね。

ちなみに自分の記録は一回5リットルで精いっぱいですた・・・汗。

それと、この水は、草野さんがちゃんとお家で入れた水で、沢の水ではないですよ。だからって途中で飲んじゃダメだってば。

↑さあ、ここから本番です。

今までは足慣らしですかね。

沢沿いにジグザグと登っていくのですが、山慣れしてない人はのっけから結構つらいよ~(笑)

↑ぜーぜー言いながらやっと稜線に出たところが「後沢乗越」。

↑乗越から鍋割山頂まで、ひたすら登り坂です。

↑途中、可愛いお地蔵さんなんかあったりして・・・。

(途中の樹木に標高1000メートルの表記が・・・)真夏に登ると、冷たい水が恋しくなってしまいますよ~~。

↑山頂が近くなると、木立が無くなって空が開けます。ので、真夏は焼け火鉢背負ってるようになります。(笑)

お天気がいいと富士山も見えます。もうこのあたりには山ビルは出ないらしい。

↑木段の先にソーラーパネルが見えたら小屋まであと少し!

しかし大体このあたりで、へろへろになってるはずです。(笑)

標高1273メートル山頂です!

広場でレジャーシート広げて寝っ転がってもいいし、早速、鍋焼きうどんを注文しに行ってもいいですね。

早朝から登って、山頂着がだいたいお昼ごろになってしまうので、シーズン中の休日には、うどんを注文する登山者が小屋からあふれるくらいなんです。

たくさんの具も入って、ものすごく美味しい!ちゃんと七味もついてます。

丹沢の鍋割山の鍋焼きうどんを食べないで、丹沢を語っちゃいけません(笑)

山小屋の中の、ご主人の草野さんが、大型ガスボンベを背負って登ってる写真も必見です。

 

そうそう。

丹沢なんて1200メートルくらいでしょ?(蛭ヶ岳は1600メートル)

箱根と同じじゃん。と侮ってはいけません。

毎年、数人お亡くなりになる山域です。

この日も・・・

↑あ~いい日和だなぁ・・・9月15日11時30分ごろ。

↑ああ、もうガスだらけで、寒いっ!!・・・同日12時30分ごろ。

雲の塊が相模湾側からの風に乗って丹沢を覆い尽くし雨に。

ので、山は急に天候が変わるので、時々、雨具を持たないトレランの残念な人たちを見て愉しませていただいてます。

↑下山は元来た道のピストンでもいいですが、ここは大倉尾根(バカ尾根)に出て帰る方が楽しいです。

写真は山荘直近のわかれ道。右が塔ノ岳方面。左に行くと雨山峠経由で玄倉へ出ますが、痩せ尾根などで遭難多発だそうで・・・。

この山域の特に玄倉側は、鍋割山~塔ノ岳の左側景色でわかるように(地図でもわかりますが)相模湾からの湿った空気が雨を作りやすく、かつ、周りに降った雨を玄倉川が全部集めて増水しやすいので、林道がズタボロになってます。

むかし、下流域の中州でキャンプして大勢流された人たちがいたところの上流ですね。

雨がちな濃霧の稜線歩き。立ち枯れの多いブナ林が哀れです。

↑二俣手前を登ると、この小丸分岐に出るのですが、今は道迷いが多いので通行禁止になってるとか。(最近登ってないので不明)

大丸から見た大倉尾根に建つ花立山荘と遠くに大山。

玄倉川(渓谷)を挟んで遠くに蛭ヶ岳山荘が見える。

↑塔ノ岳の尊仏山荘。右の小さいのは廃墟化してた日の出山荘。

けっこう急斜面間近に建ってるように見えますねぇ。

↑この日の夜は、大倉尾根で下山せずに塔ノ岳の尊仏山荘さんにお世話になりました。

何度も書いてすみません。この日の出山荘はもう無いで―す。※これもある意味、貴重な写真かも。

↑丹沢山塊に立ち込める雲と夕日が、反対側の雲に自分たち登山者の影を映す。

それをブロッケン現象と山人は言う。

山荘のご主人曰く、「うん、そんなのよく出るよ」・・・。

また見たいなぁ。

尊仏山荘の窓外に関東平野の夜景を見ながら、今日も夜が更けていく・・・。

明日は、蛭ヶ岳へ!