丹沢・塔ノ岳登山登山(大倉尾根編)

塔ノ岳にはもう数十回登っていますが、いつもいろんな顔見せてくれて好きな山のひとつです。

 

小田急渋沢駅にでて、そこからバスで大倉まで出ることにする。

↑早朝の大倉バス亭。

秦野駅からヤビツ峠行きのバスで二の塔・三の塔経由で塔ノ岳に行く人もいるようですが、「汝、苦難の道を歩まん」とのことで、そのルートを使ったことはありません(逆コースはありますが・・・)

と言うのも、大昔、「アルプスに行きたければ、大倉尾根で塔ノ岳に行けるようになりなさい」と言われたことがあるからで、登るのはいつも、大倉からなのです。

実際、大倉ルートはアルプス級の登板ですから大いにアルプスを含めた山登りの脚力を作ってくれました。

↑大倉バス停前のどんぐりハウス横で登山登録をしましょう。

丹沢ごときで・・・と山を舐めてはいけません。年、数人お亡くなりになっている山域です。

怪我をしたら川崎市消防さんのヘリのお助けまで必要になってしまうのですから。そして、水はたっぷりと持って行きましょう。

丹沢は水ボッカの山と言ってもいいくらい水場がありません。

また、夏場は山ビルもたくさんいるそうですのでご注意あれ。(ちなみに自分は一度も食われたことないです)

登山登録を済ませて、いざ出発!

どんぐりハウス前の道路には直進・鍋割山への標識もあります。

今日は鍋割山へ行かず、そのまま右手方向へ登り始めましょう。

↑ここから丹沢大山国定公園のエリアです。

いよいよ山岳エリアだな、と思わせる感じがいいね。

↑分岐を左手に進むと道はまだ舗装されていますが、いっそう細くなっていきます。

↑さあ、ここから始まりはじまり・・・。塔ノ岳山頂までの7キロ、ひたすら登ります。

ですから、通称「バカ尾根」。

途中、お茶屋さんが数件建っています。(ただし土日祭日だけ営業しているところが多いので、平日に行く人は要注意です。

下から「観音茶屋」「大倉高原山の家」「見晴らし茶屋」「駒止茶屋」「堀山の家」「花立山荘」「尊仏山荘」となります。

休日はけっこうお茶屋さんが営業してるので、途中のベンチと合わせて休憩しながらのんびりと登れます。

↑駒止茶屋

↑見晴らし茶屋

↑堀山の家(標高950メートル)

とにかくひたすら登る・・・汗

登る・・・階段地獄~~階段はつらい・・・。

でも、大昔、昭和の40年代の第一次登山ブームのときは、こんなふうに整備されていなく、のっぺりしたただの斜面だったようで、それはそれで登りづらかったらしい・・・。

↑新春の季節は、こんな口笛が出そうな場所も・・・。

↑でも冬場は・・・・・・雪が、溶けたチョコレート状になって脚元ぐちゃぐちゃ。

靴もスパッツもドロドロ。

↑さっきも書いたように、この丹沢では水場がほとんどありません。

登り始めてから途中で水を補給するのには、この道標の分岐を左に「大観望」とある「大倉高原山の家」に向かえば、このコース唯一の水場があります。ちなみに分岐をどっちに行っても合流点までの所要時間は同じようです。

↑「大倉高原山の家」の水場。いちおう数十円の有料ですが、安い安い!

「この上には水場がありません」と書かれている通りですから、夏場は特に用意しましょう。

わたしゃ一度、5リットルボッカしたことあるもん。そんで下山までに完飲・・・。 お茶屋さんもいいけれど、南アルプスみたいにあちこちに水場があるといいのだけれど・・・と思うのは私だけでしょうか。

↑登山道からよく見える花立茶屋さんのこの「氷」=夏。

この写真の当時はまだ無かったですが、少し前に有料トイレが設置されたようですので安心ですね。

ここで少し休憩してから、あとは一気に山頂目指しましょう。

↑冬の塔ノ岳山頂を望む。

↑鍋割山への分岐の「金冷やし」に着いたら、あともう少し!

ですが・・・これからがキツイ。だって、もうへろへろだもん(笑)

↑ちなみに冬場の積雪時は、アイゼンが必須です。ごらんの通りの痩せ尾根ではちょっと滑ったら谷底に直滑降です。

↑山頂に着きました!(日ノ出山荘がある時代の懐かしい写真です)

↑これは尊仏山荘さんに泊って、蛭ヶ岳に行ってピストンして戻ってきたら・・・あらら、濃霧の山頂になっていたときの写真です。

↑塔ノ岳山頂は360度展望がいい山です。

↑山頂に着いたとき、こんなふうに晴れたらいいね。

↑冬場の山頂より表尾根をみる。(三の塔、大山がよく見えますね)。日時計のエビの尻尾~。

↑山頂から関東平野が見渡せる・・・。もちろん夜景もね!

ときどき風の強い日もあるので、植え込みの陰でお食事の準備。

むかしは山頂で鹿の「中村君」がゆったりと登山者の間を歩いていたものですが・・・。

※中村君・・・尊仏山荘のご主人から聞いた山頂にいた鹿さんの名。

山頂までこんな感じでゆっくり歩いて約3,5~4時間程度ですか。

お天気が良くて日程に余裕があるなら尊仏山荘に泊ってみてください。夜景がきれいですよ。

帰りはピストンもよし、自分みたいにこれから表尾根歩いてヤビツに出るもよし、鍋割山荘に行くもよし。

↑山頂から見た三ノ塔。

(塔ノ岳より低いから、登り返しがある以外は下りで行きやすそうだな・・・と思ってしまう天の邪鬼)

つづく・・・。

山バッジは今はリニューアルされているかと・・・。