ずいぶんと時間がたってしまいましたが、靖国問題その2です。
中韓の反応は、おおかたの予想通りでした。小泉首相の強攻策は、この問題をどうしても政治カードにしたい両国のねらいを弱体化することに成功しているようです。両国とも国内向けのメッセージとして、一通りの非難はしましたが、それ以上は実質的に何も出来ないようです。
韓国に関しては、中央日報も盧武鉉政権の節操のなさを嘆いていますが、致し方ないことですね。
【コラム】対日政策に戦略なし
歴史問題しか、相手国を非難する材料がないし、かといって、様々な面で日本とのつながりは重要なので一方的に排斥するわけに行かないのですから、日本としては無用な挑発は無視し続けることが一番の得策でしょう。
中国も、あまり反日をあおりすぎることは、国内政策の失敗による不満を爆発させて現政権の足下を揺るがすだけでなく共産党支配の根底を揺るがすことになりかねないので、これ以上の挑発は控えたいところでしょう。対外的にも、米国、欧州のからの非難の対象になり得ます。台頭してきた中国に対しては、どの国もぴりぴりしているところですから、こういう問題はその材料にされかねません。
これからの日本外交は、従来の様に平身低頭しておいて裏でしっかり稼ぐと言うだけではダメでしょう。そういうことは米国の後ろ盾がしっかりしていて実現できていたのですが欧州も統合し、米、中、露、欧という枠組みになってきては、何時までも米国頼りだけではじり貧になってしまいます。アジアの中でしっかりと物を言い、中国を押さえる役割を担っていかなければ将来は無いでしょう。
さてさて、前回はA級戦犯について書きましたが、私自身もこの「戦犯」という言葉が戦後延々と日本人を苦しめ続けてきた事に関しては苦々しく思っています。東京裁判のような事例は過去にも、未来にも無かったことで、いかに連合国が大東亜戦争で痛手を負い日本に対して激しい恨みをもっていたかと言うことの実証です。
日本人自体が戦争によって苦しめられた恨みを当時の軍部や政府に持つことは当然だと思いますが、戦勝国がこのようにいい加減な裁判を行い敗戦国の人間を処刑することは許されないことだと思います。
戦争犯罪人とは、住宅が密集し民間人が多くいる東京などの大都市を無差別爆撃したり、原子爆弾を投下した人間たちにこそ与えられる名前だと思います。
日本人として、何時までも押しつけられた概念を持つのではなくて、戦争に至った史実をよく理解し、冷静に判断することが大切です。むやみに謝罪したり、自分たちを卑下することによって事実から目をそらすことが一番危険だと感じています。
戦争で犠牲になった多くの人たちに感情移入することは、道徳的には正しいのかもしれません。しかし何でも感情で判断していくことが一番恐ろしいことです。感情で動く民衆ほど扇動政治にのりやすいのです。また、政治が煽動しなくても簡単に暴走が始まるのです。
最近ネット上でも嫌韓、嫌中の動きが多く見られます。事実を掘り起こし、冷静に反論することは大切なのですが、単なる感情的な発言が多くなっていることは気になります。こういう人たちは最も嫌悪している反日日本人と何ら変わりません。何かのきっかけで簡単に暴走してしまう、思慮のない人々です。