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猫好き警備員の○○な日常

S&T OUTCOMESの代表であり、猫好き警備員でもあるRenyaが、日常の安全の事や、猫の事や、防犯やネコの事をつづります。

セコム警備員が顧客宅で貴金属窃盗(産経新聞/111 14:00配信より一部抜粋)

 

セコム社員による窃盗事件の流れ不審者の侵入を知らせる警報機が誤作動を起こした留守中の民家に駆けつけ、室内を物色し高級腕時計などを盗んだとして、兵庫県警捜査3課と尼崎北署は1日、窃盗と住居侵入の疑いで、警備最大手「セコム」(東京都渋谷区)社員、坂上直希容疑者(24)=大阪市中央区南船場=を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。県警は同様の被害を複数確認。坂上容疑者の犯行とみて慎重に裏付け捜査を進めている。

捜査関係者によると、坂上容疑者は9月下旬、兵庫県尼崎市の60代男性宅で不審者の侵入を知らせる警報機が作動したことを受け、現地に駆けつけた。男性がセコム側に預けていた合鍵で留守中の一戸建て民家へ入り、警報機が誤作動を起こしたことを確認。室内を物色し、2階にあった高級腕時計(約50万円相当)など貴金属数点を盗んだ疑いが持たれている。

(以下略)

 

●警備員という立場

 

少し前の記事ですが、セコムの社員が窃盗に及ぶという事件がありました。

こういう事件は自分自身を律する機会と捉えると共に、警備員教育などで話す話題として活用する事にしています。

 

施設警備の現場などに入る際に、新人の警備員に必ず言い聞かせる話があります。

 

まず、警備員は立場としては主として組織や施設のオーナー側にあり、関係者にルールの遵守を要請する立場にあるという事です。

 

この為、従業員などからは時として煙たがられる場合があります。

 

ここで馴れ合いになると厳しく出来なくなってしまって、本来のルールの徹底が出来なくなってしまいます。

 

逆に厳しすぎても業務に支障が出る場合があります。怪我人などの重要事案なら別でしょうが、施設内での様々な情報が警備に伝わらなくなってしまうと、気付いた時には危険な状態だった、という事態も考えられます。

 

さじ加減が難しい立場にあるという事です。

 

 

●警備員だけの時間があるという事の意味

 

警備員は顧客の施設に、単独で入る機会があり得ます。

 

勿論、契約内容によって異なりますが、例えば施設に最初に入館するのは、多くの場合警備員です。

 

開錠して、従業員などの受け入れ準備を済ませます。

 

従業員専用の出入口で、出社する従業員に備える場合も少なくないでしょう。

 

1日の業務が終了すると、館内全てを巡回して回ります。

 

以前あるデパートでは、棚の陰に隠れて閉店を待ち、スタッフが完全にいなくなった後に商品を物色して、数百点もの商品窃盗に及んだ窃盗犯グループがいたという話を聞いた事があります。

 

サービス業に就かれている方々であれば、多かれ少なかれそういった話を聞く機会があると思います。

 

そういった犯罪は勿論、不可抗力で閉じ込められてしまうといった事も考えられます。

 

トイレを使用中に体調が悪くなって、そのまま個室内で意識を失うといった事もあり得るかも知れません。

 

警備員が見落とした為に発見が遅れて、翌日遺体で発見されるなどという事態は間違っても起こしてはいけないのです。

 

かくれんぼをしていた子どもが、什器の中で眠っていたという話も聞いた事があります。

 

従って、閉店後に実施される警備員の巡回では、全て通路を通過し、開く扉は大小問わず全て開きます。

 

警備員が男性だけだとしての、この時は女子トイレや女子更衣室を含めて全て回ります。

 

そうして第三者が施設内に残っている可能性がない様にするのです。

 

通常であれば、この最終巡回後に報告書を作成するなどして、施錠をして退館(帰宅)する事になります。

 

ここまで回りくどく説明してお分かりかと思いますが、施設内に警備員しかいない時間帯が存在する事は少なくありません。

 

つまりは、警備員がその気になれば犯罪行為は難しくないという事です。

 

やる気があれば誰でも良い、という訳には行かず、自分自身を厳しく律する事が出来る人物でなければならないのです。

 

 

●簡単ではない警備員の採用

 

警備ではありませんでしたが、私も自身が面接し、採用したスタッフに裏切られ、施設のお金を持ち逃げされた経験があります。

 

そうなると人間不信になりますし、採用には慎重にならざるを得ません。

 

しかし、人員が足りなければ仕事が回らないというジレンマに陥る事になります。

 

警備業界も他業種と同様に人員不足です。

 

とは言え、この様な事があるので他業種と比べると採用には時間をかける事が多いと思います。

 

警備業法で提出する事を定められた書類も沢山あります。

 

それだけの、一種のハードルを乗り越えているのが現場の警備員だという事です。

 

だから信用して欲しいなどという義理人情的な話をする訳ではありません。

 

(若干はそんな気持ちもありますが)

 

信用で成り立つ仕事だけに、改めて自分自身を律し、お客様からの信用を得られる警備員に成らなければと考える事件でした。