珍島を巡る
〜雲林山房と珍島犬〜

 

第7期SNSリポーター
土井菜摘

 


みなさん、珍島をご存知ですか?
天童よしみさんの「珍島物語」、または韓国版モーゼの奇跡と評される珍島の海割れなどが有名な珍島ですが、訪れたことがある方は少ないのではと思います。珍島は韓国の南に位置する韓国で三番目に大きい島です。珍島大橋という橋で本土と繋がっていて、ソウルからは約6時間かかります。

 

 

(韓国珍島犬協会東京支部 HPより引用)

さて、そんな韓国最南端の島である珍島に初上陸を果たし訪ねたのは雲林山房と珍島犬ショー。まずは雲林山房からご紹介します。


【雲林山房】

 

 

雲林山房は韓国の何宗画の巨匠、小痴許錬が余生を過ごしたアトリエです。

 

 

上の写真のように、蓮の池と庭園が絵画のような景観を作り出しているのがなんとも画家らしいアトリエ。その名は、つらなる峯の中の深い山間に早朝と夕方にたちこめる霧がまるで雲の林のようだということからついたそうです。

また、珍島出身の小痴先生は40歳の時国王の元で絵を描いたほどの人物で、近年では小痴許錬の200周年を迎え特別企画展が開催されたそう。このアトリエのそばには、小痴・米山・南農・林田の4代に至る伝統南絵を伝えた作家百三十人余りの作品が展示され、敷地内には小痴記念館や珍島歴史館もありました。

小痴記念館の中にはたくさんの絵が並んでいました。
 

 

雲林山房の書脈に沿って画家別に絵を載せたり、解説が書いてあったりと、それぞれの画家の特徴がとてもよくわかるような展示がなされていました。

こちらは、珍島歴史館。珍島の歴史を振り返りながら当時の道具や戦争の再現を見ることができます。
 

 

 

ちなみに、この雲林山房が一躍有名になったのは韓国映画「スキャンダル」のの中で3人の主人公が船遊びをする場面が撮影されたためだそうです。
 

 

その時の写真が湖の横に建てられていました。

静かな場所に佇む雲林山房はとても素敵な場所でした。ここで余生を過ごした小痴画家は美しい景色を見て何を考えていたのだろうかと思いを馳せてみます。
 


【珍島犬ショー】

 

 

さて、続いて向かったのは珍島犬によるショー。
珍島犬は韓国が原産の犬で、日本でいう柴犬のような分類。1962年には天然記念物に登録されたそうです。珍島犬は愛情深く忠誠心が強いことで有名です。
 

 

こちらは珍島犬の仔犬ちゃん。とっても可愛くて、彼らが将来大きくなってショーをしたりするとはにわかに信じられませんでした。

 

 

先ほどの写真よりちょっと大きくなって、珍島犬ならでわのピンと立った耳などの特徴がよくわかるようになっています。
今回珍島犬を実際に見るのも初めてでしたし、韓国探訪に行くまでは珍島犬の存在さえも知りませんでした。韓国にも日本で愛されている秋田県や柴犬のような国特有の犬がいると知り、犬への愛情は両国の共通点であると感じました。


さて、今回初めて訪れた珍島。珍島は韓国の他の地区とは違いより昔の雰囲気を残した素敵な島でした。韓国の伝統や自然を楽しみたい方には是非一度訪れて欲しいです。