少しずつ秋の気配を感じます。まずは、昨日の問題の解説から。

第11問の解説

① 誤り

憲法尊重擁護義務を負う者の中に、「国民」は含まれていない。

<ポイント>

近代立憲主義憲法のそもそもの狙いは、人権を確保するために国家権力を制限することにあった

のであり、そのために国民が憲法をつくって、それを国家権力に押し付けたのである。ということは、

憲法の尊重擁護は、本質的に国家権力の機構の構成員に対して、国民が課したものと考えられる。

そのため、国民は含まれていないのである。

・ 参照: 第9問

<<今日の出題>>

第12問

① 憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、衆議院がこれを発議し、国民に提案

  してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の

  際行われる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

<ヒント>

  憲法96条の憲法改正に関する条文知識の問題。超頻出なので、96条1項は、目をつぶっても

  言えるように!!

<<ひとり言>>

  昨日、映画「黄昏がえり」を見た。死んだ人がよみがえって、一番思っている人のところに帰ってくる

 というものだった。自分の大切な人は、いつまでも生きていて欲しいというのは、大切な人を失って初

 めて実感するのだろうか?簡単なようで、難しい問題だ。