次の事例を読んで、問題349から問題351について答えなさい。

 [事例]

 Bさん(84歳、男性、要介護2)は、3か月前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症して入院したが、片麻痺が残り、退院してからは自宅で療養している。Bさんは、妻と二人暮らしであり、現在は訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。

 Bさんは、このまま在宅で療養し、できる限りのことは自分でやりたいと思っているが、日常生活のさまざまな場面で一部介助が必要となり、思うようにからだが動かないことに歯がゆさを感じる日々である。一方、妻もBさんを在宅で介助していきたいと考えているが、介助することに対して、身体的な負担だけでなく、精神的にも負担を感じつつある。そこで、訪問介護員(ホームヘルパー)は、Bさんと妻に対して生活上の工夫や介助の方法、ほかにも利用できるサービスがあるかどうかについて助言することにした。

 

問題349 訪問介護員が助言した生活上の工夫や介助の方法

 訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんと妻に助言した生活上の工夫や介助の方法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 腋窩体温は、麻痺側で測定するのがよい。

2 食事の際、スプーンは口の麻痺側に入れるのがよい。

3 ズボンは、伸縮性のないスラックスを選ぶのがよい。

4 杖を用いる場合は、麻痺側の手で支えるのがよい。

5 乗用車に乗る際は、健側から座席に移るのがよい。

 

問題350 脳梗塞の原因

 Bさんの脳梗塞(cerebral infarction)の発症に関係があると考えられる疾患として、適切なものを1つ選びなさい。

1 肺炎(pneumonia)

2 心房細動(atrial fibrillation)

3 頭部外傷(head injury)

4 甲状腺機能亢進症(hyperthyrodism)

5 B型肝炎(hepatitis B)

 

問題351 介護保険サービス

 Bさんの妻の介護負担の軽減に役立つ介護保険サービスとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 地域密着型特定施設入居者生活介護

2 看護小規模多機能型居宅介護

3 居宅療養管理指導

4 通所介護(デイサービス)

5 介護老人福祉施設