ふとした時にでも空を眺めて欲しい。
時刻はそう、・・・・・・太陽が姿を潜ませ、月の支配下におかれた頃が良いだろうか。
晴れてさえいればそこに見える、満天に鏤められた宝石が。
光年という途方もない時を隔て、今に伝わる光。夜空の星を眺める恋人たち。ロマンチックな光景。
遥か彼方で。
命という灯火を燦然と奮わせ、星は語る。
伝わるはずのない想いであったとしても、何かを伝えたいと強く願う。
滅び行く己を強く強く具現し、光を飛ばし。滅び行く肉体に鞭を打ち。
何かを伝えんとする。
星は何を語るのだろうか?
それはもしかしたら、死の間際に眠る、星の最後の存在なのかもしれない。
それはもしかしたら、遠い過去という時間から翳り続けている世界の最後を、憂いているのかもしれない。
過ちを犯し、地球を汚染し、贖罪さえも無意味となりつつあるこの星はただただ、滅びの一部に過ぎない。こんな事は些細な事なのだと。
星は何を語るのだろうか。何を伝えんとしているのだろう。
夜空を眺める恋人たち。幸せで、そこには一片の不安さえない。それでいて脆いのは何故か。
刹那の時間。淡い気持ち。その末は?