遠い世界

この前

上の兄のところに

いった時

知り合いがくるから

しゃぶしゃぶの用意を

してくれと頼まれた

色々準備するのに

結構大変だったけど

 今日は大変だったね

ありがとう

と言ってもらえて

嬉しかった

食事の準備が終わって

帰ろうとする時

知り合いって

どんな人がくるのかな？

と思って

ちょっと

兄に聞いてみたら

思いもかけない

会社名を

兄が口にしたので

びっくり

それは

とある

一流商社だった

咄嗟に

あのこの顔が

浮かんでしまった...

その日のお客様は

その会社の

お偉い方らしかった

兄曰く

前うちの会社に

勤めてくれていたこがね

その会社の商社マンと

結婚したんだけれど

東南アジア勤務になってから

何年も

戻って来れないんだよ

兄のマンションから

帰る道すがら

あのこのことばかり

心に思い浮かべてしまった

あのこが

エリート商社マンに

なると知った時

すごく

嬉しかったけど

なんかちょっと

寂しかったんだ

あのこが

とっても

遠い世界に

いってしまうような

気がしてね...

でも

わたしからみたら

あのこが

遠い世界に

いってしまうことは

なにも変わりはないのだけれど

兄を通して

その遠い世界と

わたしが

繋がっているように思えて

ちょっと嬉しかった

でも

将来

あのこも

東南アジアに

何年もいっちゃうこと

あるのかな...

 そしたら

はやく

日本に

戻してもらわなくっちゃ