ほうれん草 | とりあえず今日を生き 明日もまた今日を生きよう

とりあえず今日を生き 明日もまた今日を生きよう

山の麓で 英語塾をしています。週末は東の都 東京のおうちで過ごし とりあえず今日を 明日もまた今日を生きようと ゆるりゆるりをモットーに過ごしています。


心療内科にかかり始めてから
はやいもので2年以上がたった

30分くらいの
泣きじゃくりながらの初診のあと

いまの主治医の先生が
柔らかい声で
手を優しく肩にかけおっしゃった

白雪姫さんの心は
無数の傷でいっぱいですよ
傷を癒し回復していく為には
暖かい助けが必要です
ひとりではできません
一緒に歩いていきましょう

あの頃のわたしを思うと
またあの頃の 
ほんとのわたしの姿を
知っている人なら

いまここに このように
わたしが笑顔さえ浮かべ
生きていることが 

ある意味 
奇跡的のようなことに
思ったりするかもしれないと
思ったりする

それほど
あの頃のわたしは
ほんとに酷い状態だった

いつも いつでも
死にたくてたまらなかった

睡眠薬を飲んで寝て起きた朝も
また睡眠薬を飲んで
ずっといつまでも
寝てしまいたくなるほど
覚醒していることが
恐怖でたまらなかった
 
味覚もはたらかなくなり
ものを食べるenergyも
全く湧いてこず
7キロ以上痩せた

でも 

治療の効果もあり
すこしずつ良くなり始めた頃

なんでもないほうれん草のお浸しを
ある日 一口食べた時

ほうれん草が
ちゃんとほうれん草の味がして

ほんとうに ほんとうに
なんて美味しいんだろうと思った

ほんとうに それが
嬉しくて 嬉しくて
涙がでた

どんなに回復して
どんなに元気になって

美味しいものいっぱい
美味しく食べれるようになっても

あの時食べた
ほうれん草の味は
わたしにとって
どんなご馳走にも勝るものだ

そしてその思いを
いついつまでも
決して忘れてはならないと思った

あの頃のわたしに
真に心から暖かく寄り添ってくれ
真心をいつも贈ってくれた人達を
いついつまでも
忘れずにいるように

みんな ありがとう

ほうれん草さん ありがとう