我が家に滞在していた留学生鳥りーちゃん。
今日はりーちゃんと飼い主さんのこれまでのお話をさせて頂きたいと思います。
長く生きるオウムは大袈裟ではなく人生の大部分を共に過ごすパートナーになりえます。
どの鳥さんもですが強い覚悟、大きな責任をもってのお迎えがいるなと感銘を受けましたので
飼い主さんの許可を得て、今回二人のお話をアップさせて頂く事にしました。
(昔話風に読んでいただけたらと思います)
昔々…と言っても今から30余年前、あるペットショップに若いコバタンが暮らしていました。
ある日の事、通りかかった母娘と目が合い、その後その家に迎えられる事になりました。
お迎えした家族は鳥が大好き。
そこにはコバタン以外にも沢山の鳥の仲間がいて、賑やかでした。
コバタンは「りーちゃん」と名付けられ皆に可愛がられました。
人間の家族には可愛い女の子がいました。
りーちゃんは女の子の事が大好き、女の子もりーちゃんの事が大好き。
2人は一緒に大きくなりました。
10余年後、女の子は大人になりました。
やがて家を出て、お仕事で外国で暮らす様になりました。
外国と言っても度々帰って来てくれます。
会えない時は寂しいけれど、女の子のお母さんがいつも一緒にいてくれてお世話もしてくれるし、女の子に会えた時は目一杯甘えます。
さらに10余年後、鳥の仲間達も持ち前の寿命を全うし皆旅立って行きました。
りーちゃんは女の子のお母さんと2人の生活になりましたが何一つ不自由はありませんでした。
女の子は外国の地で出会いがあり結婚しました。でも変わらず帰って来ては一緒に過ごしてくれます。
そしてさらに10余年の月日が流れました。
りーちゃんとお母さんとの平和な暮らしはずっと続くものだと思われましたが、終わりを告げてしまう事になりました。
残されたりーちゃんは一人ぼっちの危機に。
女の子の周りの親戚やお友達の中にはりーちゃんを預ってくれようとした人もいましたが他にペットがいたり、忙しくて相手が出来ない状態だったりとあまりいい環境ではありません。
りーちゃんが一人になってしまう。。
女の子は考えました。
元気と言えどお迎えから30余年…高齢になりつつあるりーちゃん。
日本から自分が住む外国へ連れて来るにはリスクがあります。
そして、女の子は決断しました。
よし、日本に帰ろう!
家も仕事もみんな整理して、日本語話せない旦那と犬も連れて日本に帰ろう!と。
それはとっても大変な事です。
でも飼い主さんはえいや!と頑張ってりーちゃんの元へ戻ってきたのでした。
りーちゃんはもう二度と飼い主さんと離れる事はないでしょう。
りーちゃんは末長く、幸せに暮らす予定となっているのでした。
めでたしめでたし。
…と、そんな感じで飼い主さんが外国で引っ越しやら諸々をしている間我が家で滞在のりーちゃんだったのでした。
りーちゃん飼い主さんとは元々知り合いではありませんでした。
知り合いの知り合いの知り合い繋がり(繋がりが限りなく薄い…)
愛鳥を人に託すのは不安な物です(しかもそれまで見ず知らずの人に)
私は鳥変態だけど怪しい人ではないですよ(多分)と言う事と、りーちゃん元気ですよとお知らせする為にりーちゃんの姿をブログでお伝えする事にしました。
りーちゃん、可愛く元気でお利口さんな滞在ありがとうね。