2024年3月14日霧島はガスのち星

 

 随分ご無沙汰の山となった。とはいっても、地元の低山には一度登っているので一か月振りくらいだろうか。

 あいにくの雨模様の予報だが、登山日午後から晴れることを期待してのお出かけとなった。

 

 11日にゆっくりと移動し、温泉があって落ち着ける場所を探し、えびのに決めた。

 ここの道の駅は便利で静かな雰囲気をもっている。しかし、夕方若干早めに食材を仕入れようと道の駅内に向かったが遅かった。弁当類はほとんどなかった。手に入るものを仕込んで寂しい夕食だ。温泉のあとスーパーで仕込んだビールがお供になる。

 

 夕方からポツポツと雨が降り出した。

 
食後のひと時。時計はお気に入りのMQ24
 
 昨夜は酷い雨だった。相当降ったようだ。風も強かった。
 12日本日は予報では10時から晴れることになっているので、遅めにえびの高原に向かった。
 
 さあ登山開始だ。9時に駐車場を出発し、山頂で晴れる予定だ。(自分では)
 
ガスの駐車場
 
平日車道閉鎖のゲート
 
 二合目、硫黄山展望所でもまだガス。不気味な火山ガスの音だけが響いてくる。
 
硫黄山展望所
 
 樹林帯を抜けて五合目に着いた。まだガス。
 綺麗になった休憩所に入ると先客があった。静岡から飛行機で来られたそうだ。百名山めぐりのようだ。こんな天気で気の毒だ。この後晴れて欲しい。
 
五合目
 
休憩所
 
中はとても綺麗
 
 風も強く、まだまがガスが晴れないのでゆっくり登る。
 
8合目付近の枯れた樹木
 
 とうとう、ガスが晴れないまま山頂に着いてしまった。10時になったがまだ晴れない。
 山頂で時間稼ぎをする。
 先ほどの方は、晴れを諦め大浪池へ下って行った。
 
 30分ほど粘るがガスは晴れない。風が強く寒い。ツェルトはあるが出すのも面倒だが、体は冷えてくる。
 せっかくなので、今朝沸かした熱いお湯とおやつを食べよう。その時凄い音がした。「ドドドーン!」硫黄山の水蒸気爆発か?
 
山頂
 
おやつ
 
 おやつを食べてもまだガスは晴れない。寒いので下ることにする。こういう日もあるさ。
 すると、下り始めて薄日になった。おおっ、来るか?・・・・・来ない。
 
テムレスは温かい
 
 途中、今から登山するグループにいくつか出会った。後から晴れればいいが、どうだろう。
 結局、下山しても高原一帯もまだすっきりしない視界だった。
 
車は増えている
 
 景色は何も見えなかったが、ピストンでも調子よく歩けたので良かった。
 丁度寒気が入り込んできていて、まだ簡単には春にさせないぞと冬が粘っている感じで、手の指先がジンジンしたことから冬山での指の痺れを思い出した。
 
  さて、車で出発して温泉へ行こう。今日は霧島のガジロが湯だ。
  
  なんと工事中で休みだ。オーマイガーシュ!それなら、と移動していると湯ノ谷温泉の看板を見つけた。
  よし行ってみよう。湯治にぴったりの良い温泉だった。
 
  コンビニで食材とビールを仕入れて、今日は霧島の道の駅へ行こう。天気は完全に晴れになった。
  まだ、時間は早いので、上段のリフト前広場で読書&昼寝だ。
  一段上に上がると、桜島錦江湾そして開聞岳の雄姿は素晴らしい。ついウトウト。
 
  夕方になったので下の道の駅に下りた。ここは夜は寂しい所だと思っていたが、平日にもかかわらず結構来ている。
  食事を済ませたら、さっさと寝よう。明日は暗いうちに起きて星を撮ろう。
 
早朝の南空はさそり座天の川の饗宴
 
 朝4時半に起きて南の空を中心にカメラを構えた。この地点の高度は申し分ないが、鹿児島市内の明かりとホテルの強烈な光が画角に飛び込んでくる。北の空を見ると、北斗七星が逆さまになって柄杓から水を落としている形だ。
 
 この日の日の出は6時29分。もうこんなに早くなっているのだ。しかしブルーアワーは5時には始まり、5時半には高千穂峰の南側の空が真っ赤に染まる最高のプレゼントをくれた。しかし体は冷え切ってしまった。
 
 久しぶりにゆったりとした時間を過ごせてリフレッシュできたので良かった。
 最近はテレビで百名山や自然探索の放送を見ながら、旅した気分になっていることが多い。そんな中でも、ああこの山は昔、登りたいと思った山だった、と記憶を蘇られることがある。国内にも登りたくなる山がまだあるので、できれば訪れてみたい。
昨年の今頃はアラスカだったなあ、一年は早い。人生は思っているより早い。