どんなに時が経っても
変わらないことがある
手の温もりも感じられないけれど
大切なことは心の中にあればいい
答えは人の数だけある
今日も私だけの空を見上げて
想いを巡らせる一日がやって来た
大好きな金木犀が
オレンジ色の絨毯に変わる頃
母が天国に旅立ちました
3人姉妹の末っ子で
いつも母の傍にいた私
心配ばかり掛けて親孝行らしいことは
ほとんど出来なかった
最後の日は
家族が一度自宅へ帰るのを見届けて
ひっそりと逝ってしまった
小さな頃から弟妹の面倒を見て
両親に甘えることも
出来なかったであろう母
きっと今は
少女の頃に戻りそんな寂しい時間を
しあわせな色に変えて
天国で大好きな両親と
過ごしていると思います
花に囲まれて
穏やかな顔をした母の耳元で
"ありがとう"そう囁きました
コロナ禍でずっと渡せなかった
母の日の赤いガーナチョコも
棺にそっと入れました
私の想い...届いたかな
自宅でソファに座っていたら
右側の視界に
明るく白い光が一瞬見えました
きっと母が
会いに来てくれたのだと思います
もっと傍にいたかった...。