Carnaval | 反省人生最前線。

Carnaval

Carnaval


誰も知らない夜明けを待っている

眠らないパレードの中で

無数の魂が

剥ぎ捨てられてゆく

生臭い側溝の海に


路地裏の娼婦が唄っている

ハネの無い長調のメロディ

希望も絶望も

睨め飽きている

神をも穿つ眼差しの先に


さあもうすぐ

朝日が昇るだろう

予期せぬニュースを抱えて

昨日までの約束は

知らんぷりで

 

道端 残飯に群がっている

烏が踊る漆黒のCarnaval

飽食の残骸に

彩られてゆく

ぬらりと光る嘴の先に


ああもうすぐ

朝日は昇るだろう

望まぬニュースも孕んで

世界は

踊り続けるだろう

生ぬるく日々を溶かす

今日の風に飼い慣らされても

ステップは

止まらない