田原総一朗 誇りの持てる国 誇りの持てる生き方


ダイヤモンド社





早稲田で最も有名&良い授業の『大隈塾 』の本。





21世紀を担うリーダーを育成するという大義を掲げている授業。

分野を問わず、日本で活躍する第一線の人の生の声を聞く事ができる。





社会と本気で向き合う者、

日本を変えようとする者、

人々の幸福のために尽力する者、

自己実現のために自分を燃やして生きる者など、

とにかくバイタリティーを感じる。



自分がいかにぼんやりと生温く生きているか、

いかに社会に目を見ていないかを痛感させられた。



上下巻構成の上の内容は

政治、経済、国際関係論、福祉、環境や地方自治

といった分野をとりあげている。





政治系では主に日本の安全保障について述べている。



イラク戦争という戦後日本における大きな転換期を

むかえた日本が考えるべきナショナリズムと

グローバリゼーションとリージョナリズムとの

相関関係について右&左の様々な見解を

うまく取り合わせていると思う。

多いに我々に考えさせる題材を与えてくれる。









話としては

姜 尚中ナショナリズムへの考え方が気になる。

あまり彼の著書は読んだ事がないのだが、



姜 尚中が、彼自身であるのは、彼が「純粋日本人」ではないからであり、



「もしナショナリズムが、『病』だとすれば、一度はその病に身も心も冒されてみたいと願ったものである。だが、わたしはそうならなかった。どうしてそうだったのか。それは、一言で言えば、いくつもの引き裂かれた記憶を生きてきたからだとしか言いようがない」文章より)



「日本人」であることを疑った経験のない私たちにとって、ナショナリズムは、意識してないとしても、やはり大きな喜びの源には違いないと思う。


そのため、「日本人」の日本史に対する、ひいては日本から見た世界史に対する感覚は、ひどく鈍らざるを得ない。


まあこれは、世界のいかなる国でも同じことが起きるだろうが。

だからこそ私たちは、常に「日本人」という容れ物によって引き裂かれたきた彼の、透徹した視線を内面化することが重要であると思った。


それは、我々の知らないものや鏡を見るような喜びさえ与えてくれる。










授業としては、暗に

インテリジェンスの技法ー自分で考え行動を起こす力を育む教育。

知恵と行動力の勝負。

リーダーシップとはなんぞやと

私に教えてくれた気がする。