うたあの時計は針が止まってもうどれ程経つのかしら寂れた食卓に似つかわしくない銀のメッキの食器が輝くテーブルクロスは黄ばんでキャンドルはいまにも消え入りそうゆらゆらと影が動いて疑心暗鬼スープが冷めてしまう前に飲み干しておきたいのに入り浸る回想闇の中の晩餐24歩で近づける真実と漆黒と遠い宇宙になすすべなく私はそっとナプキンを置き、フォークを床に落とした