うた | 津々浦々を徒然と行く。

津々浦々を徒然と行く。

まあ、色々と。色々と。


あの時計は
針が止まって
もうどれ程経つのかしら

寂れた食卓に
似つかわしくない
銀のメッキの食器が輝く

テーブルクロスは黄ばんで
キャンドルはいまにも消え入りそう



ゆらゆらと影が動いて疑心暗鬼
スープが冷めてしまう前に飲み干しておきたいのに

入り浸る回想
闇の中の晩餐

24歩で近づける真実と漆黒と
遠い宇宙に
なすすべなく私は
そっとナプキンを置き、フォークを床に落とした