会社のエレベーターである親子と一緒になった。
子どもは男の子。幼稚園生くらい。
正直、子どもは嫌いだ。
いや、嫌いというか苦手。
自分のきっつい目つきは、いままで何度も子どもを泣かせてきた。
自分の目をみて、泣き出したり 親の後ろに隠れたり、何処かへ走り去ったり。
俺の方が心折れそうなんだが。
そうして、乗り合わせた親子。
子どもとちらっと目が合う。
子どもは咄嗟に目を逸らした。
ふん、やはり 子どもは嫌いだ。
どうぞ、親に泣きつくなり 大声で叫ぶなりで俺の心をへし折ればいい。
少し困った顔をしていた子供。
だけど何故かさっきからじっと俺を見る。
くそっ
それならそれで「このお兄ちゃん怖い。」とか、無邪気という武器を振りかざせばいい。
さあ、俺の心をへし折れ!!
子ども「こんにちは(*´∀`*)」
吹き出す親。
思わず笑う俺。
ごめん。訂正。
子ども可愛い( ´ ▽ ` )ノ
子ども超大好き(*´∀`*)
紫苑「こ、こんにちは。」
疑って悪かった。(´;ω;`)
君は天使だったんだね(´;ω;`)
お兄ちゃん汚れてたから(´;ω;`)
全くもって君を疑ってたよ(´;ω;`)
最初から疑いまくって卑屈になってた自分より、誰にでも好き嫌いなく挨拶できる君の方が、よっぽど大人だよ。