うたその 手首を切り落として中の肉も綺麗に削いで私だけの手袋をあなたの皮膚で創りたいんです。言葉だけ上手に並べて虚無しかない愛でみたされるくらいならいっそ、私とあなた ハグ、キス、ハグ。剥ぐ、帰す、剥ぐ。遠回りでも近道でもどうせいつかはひとつになるのならもう、思い切って、バラバラにしてひとつになりたいと願ったのです。遠回りでも近道でも暴走始めた愛情の行く先は結局あなたに帰ってくるからだからあなた剥ぐ、帰す、剥ぐ。