「あの遠くに見える高い山は、何と言う山ですか?」
これは中部地方から来たお客さんが、石狩市にある雪堆積場の雪山を見て言った言葉です。
広大な敷地に高く積み上げられた真っ白な雪山は、距離感を錯覚させ、まるで遠くにある山に見えたんですね。
「あれはただの雪山です。除雪した雪が運ばれて来て、あの様な雪山になるんです」と答えると、かなり驚いていた様子でした。
この写真は3月上旬に撮影した、札幌市が管理する「大曲地区雪堆積場」の雪山です。
この堆積場は130万立方メートルの受け入れ容量があり、主に清田区や厚別区の雪が運び込まれます。

昨シーズンは大雪に見舞われ、1月上旬で同じ位の雪山ができていました。
シーズンの終わり頃には、この写真の倍近い高さになっていて、次の冬までに溶けるのか?と心配になった程です。(8月には全て溶けましたが)
運び込まれる量も凄いですが、これだけ高く積み上げられる技術にも驚かせられます。
ダンプが走っても埋まらないように、ひたすら散水車で水を撒いては雪を凍らせるそうです。

この時期になるとほとんどの堆積場は閉鎖され、ブルドーザでの雪割りが始まります。