前回に続き、千歳基地航空祭で展示されていた除雪車両をご紹介します。
今回は滑走路やエプロンの除雪を担当する、除雪トラック6×6です。

この車両は北海道外で除雪トラックのシェアを持つ岩崎工業製で、納入は平成22年です。
フロントプラウはワンウェイタイプで除雪幅4.8mです。

除雪幅が4.8mもあるため、車幅から大きくはみ出します。
ちなみに、プラウの左端はキャビンの真横まで伸びています。

プラウ昇降装置です。協和機械製はキャビン下に油圧シリンダーがありますが、岩崎製は外に出ています。
ワンウェイタイプのプラウですが、プラウ角度制御用の油圧シリンダーがあります。
これは、車両が旋回中でも除雪幅が確保されるように、進行角度と連動してプラウの角度が自動調整されます。

荷台には可動式のカウンターウェイトが搭載されています。
フロントプラウの昇降により車体のバランスが変わるため、プラウの昇降動作と連動してウェイトが前後移動します。

車両後方には牽引式スノースイーパ用の固定フックが備えられています。

運転席より前方を望む。
隊員の方の話ですと、以前の車両より小回りが利くので作業がし易くなったとの事でした。

除雪装置の操作パネルにはフロントプラウの他に、牽引式スノースイーパ用の操作レバーもあります。

前回ご紹介した車両と同様に、変速機にはアリソン社製の電子制御ATが搭載されています。