前回からの続きです。

今回ご紹介する車両は、一車線積み込み型ロータリー除雪車(日除製HTR251L・平成13年車)です。
同型の車両は、開発局の他に北海道庁やNEXCOにも多数配備され、運搬排雪などで活躍しています。
札幌建設運送さんの車庫には平成9年式の同型車もあり、2台体制となっています。

この車両の後部には、見なれない看板が付いています。
積み込み装置に隠れているので他の画像を・・・

「ボタン押せ」
これは今年2月の運搬排雪作業時の画像です。
この看板は昨シーズンくらいから設置されたのですが、この車両を見かける度に「何のボタン押すんだ?」と疑問に思っていました。
そして今回、この看板の意味をお聞きすることができたのでご紹介します。
運搬排雪作業の際には、ダンプの運搬回数を把握するため、積み込み毎にダンプのナンバーをガードマンがチェックしているのですが、その手間を省くための実験が行われているそうです。
各ダンプに送信機を搭載し、積み込み時に送信機のボタンを押します。次に、雪捨て場に到着した時にもう一度送信機のボタンを押します。
送信機から開発局にデータが送られ、各ダンプの運搬回数が把握できるというシステムらしいです。

「ボタン押せ」の看板は、ダンプのドライバーが送信機のボタンを押し忘れないように設置されているそうです。
このシステムはまだ実験中なので本格導入されるかは判りませんが、除排雪作業のIT化が進んできていますね!