仕事で新千歳空港に行った時に、エプロン区域の除雪を行っていたのを撮影しました。
デジカメのデジタルズーム撮影なので画像は荒いです(^ ^;)
 
新千歳空港では平成19年度より、除雪作業による滑走路の閉鎖時間を短縮するため除雪体勢の強化を行い、プラウ除雪車の大型化とロータリー除雪車の高速化を図りました。
その結果、従来の閉鎖時間が約50分であったのに対し、強化後は約30分と大幅に短縮されました。
 
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○協和機械製作所製「SRV-650C 空港用高性能プラウ除雪車」
駆動方式はフルタイム8×8で、前輪は2軸化+ワイドタイヤとなっています。
エンジン出力は520PSで、除雪速度は40km/hです。
フロントプラウの最大除雪幅は6,500mmですが、回送時を考慮して左側はスライド式、右側は折畳式の構造になっており、3,950mmまで幅を縮める事ができます。
トラックグレーダーは両端スライド式の伸縮構造で、回送幅は3,810mm、路面整正幅は最大5,000mmです。
写真の除雪車のプラウは「左流し」のタイプですが、滑走路除雪時は12台の除雪車両をV字型に悌団編成する為、「右流し」のプラウを装着した除雪車も存在します。
 
○協和機械製作所製「SCB-580H 空港用高性能スイーパ除雪車(セミトレーラー式)」
スイーパ除雪車はプラウ除雪車に連結され、プラウで除去できなかった雪を回転ブラシとブロアで飛ばして舗装面を露出させます。
駆動用エンジンの定格出力は510PSで、ブロア風量は700m3/minとなっています。
ブラシの最大除雪幅は5,800mm、回送幅は3,900mmです。
特徴として、旋回除雪時にプラウとスイーパの除雪軌跡を合致させるようにスイーパ除雪車の車輪切れ角を連動制御する機能、ブラシの摩耗量や車速に連動してブラシ回転速度を適正に制御する機能を有しています。
 
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プラウ除雪車の後にロータリー除雪車(HTR605)とパトロールカーが続きます。
 
写真には写っていませんが、滑走路除雪の際は「HTR801」が悌団の両サイドに入り、投雪作業を行います。
HTR801は800PSのエンジンを搭載、オーガの駆動方式を機械式から油圧式に変更し、車速同調機能を搭載した事で40km/hの除雪速度を可能にしました。