京都に行ってきました。

踊りの師匠が、亡くなりました。

10年近くのご縁でしたが、日本舞踊だけでなく、生き方そのものを示してくださった先生で、
私にはかけがえのない方でした。

ちょうど私自身が病気を患った頃先生も、ご病気になられました。

2年たち、今の私の身体は持ち直しましたが、先生は今月初めに他界されました。
きっとご自分に残された時間はあまりないということをわかっていらしたのだと思います。

先生の言葉をこの頃はいつも思いだし、思いだし、かみしめています。

先生は父を亡くした私にこうおっしゃいました。

「欠けているということこそが、人を大きくする。すべてあるということが良いことではない。」と。

何かが欠けているからこそ、人は必死にそれを補おうと伸びるのだと。悲しいことではない、と。


きっと今もそう伝えてくださっているのでしょう。