ついさっき、長野にいた頃に勤めてた職場の先輩からパソコンメールが届いた。


改行もままならないし、句点もバラバラ・・・。
7行くらいビッシリと字が埋まっていた。


普通なら「何だこの読みづらいメールは!」って言うところだけど
・・・いっぱい涙が溢れてきた。


携帯メールもまともに打てない超アナログ人間だったのに、すごい頑張って勉強して、すごい時間かけて打ってくれたんだよね?……右手の人差し指1本だけで


”先日は電話ありがとう・・・久しぶりに懐かしい声が聞けて嬉しかったよ”

そう、こないだ3年ぶりくらいに電話をした。


「いやぁ~参ったよ~脳出血になっちゃってさぁ~左半分が動かねぇんだわ」


囁くように力のない声だった。


とてもショックだった。デカイ身体で元気いっぱいだった先輩がそんなことに・・・。声も弱々しくて・・・。


「オレさ~嫁さんが居なくて良かったって思うんだよね」って40歳代半ばで独身の先輩が言った。


「だってさ~すげぇ~迷惑かけちゃうじゃん??」って。


すごく解る。


病気を持っている人間は、身近な人間に対して「迷惑かけて申し訳ない」っていう気持ちが常に強くある。


相手が奥さんであっても、彼女であってもそうだろう。
彼女だったら、それがキッカケで去っていくこともあるかもしれない。
事実・・・過去にあった。



そして、相手が居なければ、出会いを求めることに対してもどうしても消極的になってしまう。
自嘲気味に「しょうがないモンなぁ・・・」ってね。



だからその言葉の意味がわかりすぎて、何も答えることが出来なくて黙っていると


「で、お前今どこにいるの?」っていう問い。
思わず「お、大阪ですよ」って答えてしまった。


先輩、ゴメン。


オレさ、あの時、先輩の家の前に居たんだよ・・・先輩の車が停まってたから家に居るんだろうと思って、もうチャイムを押す寸前だったんだよ・・・。


いきなり現れてビックリさせてやろうと思ってさ・・・でも、咄嗟にウソついちゃった・・・顔を見るのが怖くなった・・・。


先輩、ホントにゴメンね。


でも、今度はちゃんと連絡してから会いに行くからね・・・夜はスナックになるあの店で880円の大盛りカツ丼食べようよ・・・。


今度はオレがおごるし、手がいうことを聞かなくて食べづらかったら、オレが食べさせてあげるからさ・・・。