Cメジャーのコードをギターで押さえると、このような形になります。
タブ譜表記。×は音を出さないという意味です。
↑を図で表すとこうなります。●は押さえる、◯は開放弦。
そして、こちらの押さえ方も同じくCメジャーです。
↑を図で表すと、こうなります。
この二つ同じCメジャーというコードなのですが、全く押さえている場所が違います!
なぜ、こんなにも違う形なのに同じCメジャーなのか!?
それは、コードの仕組みに秘密があります・・・。
Cメジャーというコードは、C、E、Gという3つの音が同時に鳴っている和音を言います。
こちらはギターの指板上の音名を全て書き表したものです。
ズラ〜っと大量に書いてありますが、この中から先ほどの押さえたCメジャーで鳴らしている音を全て抜き出してみましょう。
まず一つ目の形
この形で鳴らしている5つの音の名前を全て抜き出すと・・・
このようになります。
5つの音が鳴っていますが、使われている音はC、E、Gの3種類なのが分かります。
もう一つの押さえ方の方も見てみましょう
この形の鳴っている音に全て音名を書くと・・・
こうなります。
こちらも5つの音を同時に鳴らしていますがC、E、Gの3種類しか使っていません。
2つのCメジャーは全く別の形ですが、同じC、E、Gの3種類の音だけで構成されています。
つまり、C、E、Gの3音が鳴ってさえいれば、それは全てCメジャーというコードになります。
同じ音が2つ鳴っていようが、順番がバラバラだろうが関係ありません。
が、しかし!
唯一守らなくては行けない決まりがあります。
Cメジャーというコードを鳴らす時、最も大事なのはCの音がコードの最低音になっている、ということです。
2つの形を比べてみても、両方最も低い音が5弦3fのCになっています。
6弦の開放弦はEの音なのでCメジャーに含まれている音で鳴らす事も可能ですが、これを鳴らしてしまうとコードの最低音がCではなくEになってしまいます。
するとコードの名前も「Cメジャー」ではなくなってしまいます。(因みにC/Eという分数コードになります)
なので、6弦の音は出さないという表記になっていたのです
Cが最低音なら「基本形」、C以外のE、Gが最低音に来た場合は「転回形」という名前になります☺️
指板の音の配置と手の構造上、物理的に押さえられる形と押さえられない形がありますが、「Cを最低音に置いてCEGの3音を同時に鳴らす」というルールを守ってさえいれば他にも沢山の押さえ方が考えられますのでパズルを解く感覚で指板の音一覧表を見ながら探してみましょう