ヤイリがゆく

ヤイリがゆく

日常を、自己記録として綴ります。愚痴ったら失礼。ギター弾きなので、音楽も一緒に。

Amebaでブログを始めよう!

ブログはライブドアブログでメインに書いています。


以下がそのURLです。


『ヤイリの遺書』


http://blog.livedoor.jp/yairi0210/


アメーバには申し訳ないけど、ブログはライブドアが一番使いやすい。

もし僕に興味を持たれたかたは、そっちを見てあげてください。


ビルがタケノコのように生えたコンクリートの森。

ビルの窓から放たれた光は、蛍のそれとは似て非なり。決して慎ましやかではなく、邪魔になるくらいまぶしい。

タクシーは飽きずに道路を旋回し、人々はどこに生き急ぐのか。

人間以外の生き物の気配がまるでない。
晩夏だというのに、蚊にさされることなく夕涼みができる。

ひぐらしの鳴き声はもちろんない。人間の鳴き声は、逆にうるさい。

家をなくした初老の男性が道路に横たわり、それを僕はホテルの10階から見下ろした。

高いビルが乱立しているせいか。それとも地面が少ないせいか。
人間の上下関係すらも目立って見える。

出張でこの街を訪れた人は、僕の他に星の数ほどいて、ホテルにはスーツ姿の男性が同じ格好と同じ顔で列をなす。
まるで戦時中の配給のように、チェックインとチェックアウトの列をなす。

仕事を終えて、僕は少ない荷物をまとめる。
コーヒーと煙草のにおいが残ったロビーを出て、東京駅へ向かう。

何万回もの出発と到着を見送ってきた改札をくぐり、僕は帰りの新幹線に乗る。

誰も待ってないあのマンションへ帰ってくる。
どっちが非日常だったのかもわからない。


とにかく僕は、また独りの部屋に無事帰ってきた、というご報告でした。はい。