約束の日 | あのピーナッツモーツァルトモンキーを越えれば海が見える









知人の母が亡くなった









月が変わっても先日まで









毎日生活を共にしていたのに









何年間もの時が流れた面影を









頭に浮かべようとするのをためらって









核心の前後を綴るように









知人は言った









何かの記念日に










知人にとっては高級なバックを









母にプレゼントしたらしい










でも母はそれを使わずに










特別な日に使うからと言って









ワンコインで買ったバックを使い続けていた









特別な日とはどんな日だったのだろう









それを聞くことも









聞けることも









もうできない知人に









僕は何も言えなかった












夕飯は珈琲だけしか飲めなかった