先日、高知県の日高村佐川町学校組合立加茂小学校、加茂中学校合同で、児童生徒と保護者の方々を対象にした防災の催しが開催されました。

私たち株式会社白獅子は、災害体験VR(土砂、水害、地震、住宅火災)の展示を行い、200名程の参加者に体験していただきました。

 

 

 

体験者からのフィードバック

参加者の皆様からは「怖かったが、360°見えることで地震や火災、土砂災害などの心構えが変わった」との声いう声や、「土砂崩れでは泥水と岩や木などが落ちてきて、津波は堤防を越えてきた。普段できない体験ができてよかった」等という具体的なフィードバックもありました。

 

以下は一部の感想です

「すごく怖かったけど、どうすればいいのかを考えることができたのでよかった」

「リアルで、実際こういったことがあったら、こうしたらいいのだなと考えることができました」

「(津波が)自分の身長を越えるのかや土砂や火事で何が危険なのかを体験を通して学ぶことができました」

 

体験を提供させていただいたことで、災害時に「どのように行動するのか」や「災害に対する身構えの体験」ができたという内容が多く、行動変容につながる感想が寄せられました。

 

 

展示の準備と当日の流れ

展示に至るまでのプロセスとして、まず日高村危機管理室を訪れ、職員の皆様に「災害体験VR」を体験していただきました。

その後、日高村佐川町学校組合立加茂小中学校を訪問し、日高村危機管理室、佐川町危機管理対策室のご担当者様、教職員の皆様が集まる現場打ち合わせに参加し、教職員の方々にもVRをご体験いただいたり、綿密な打ち合わせを行いました。

当日は9:00から現地に入り、展示準備を開始。体育館に椅子を並べ、シミュレーションを行ったうえで、10:00から正午前までの間に展示を実施しました。

 

今回の「防災体験学習」では、災害体験VRの他、学習展示や水消火器、起震車、避難所でのテント設営などの体験ブースも設置され、児童生徒が30名程のグループに分かれて、それぞれのブースを回りながら体験を行いました。

白獅子のVR体験ブースでは、5台のVRデバイスを使用して、順番に体験を行いました。

また、モニターでの災害体験映像の上映も合わせて行うことで、小さなお子様の体験や教職員による授業形式での学習にも繋げていただくことができました。

 

 

印象的なエピソード

特に印象的だったのは、家族で一緒にVRを体験し、その内容や災害について話し合う場面が多く見られたことです。

自治体や学校だけでなく、家族単位での災害についての会話が行われたことは、とても有意義だと感じました。

 

 

今後の展開

一回の開催で費用が発生するため、例えば県での購入を行い、それを県下自治体へ貸し出すことで、より多くの方に体験を提供したいと考えています。

これにより、学校や自治体だけでなく、家庭や家族での会話として災害対策や自助共助を話し合い、日頃の意識向上や行動変容に貢献できるよう提案を進めていきます。

 

また、各県や市町村の議員団にも災害VRを使った防災減災教育の進め方を提案しています。

 

私たちは、これまでの経験や実績を共有し、質疑応答を行うことで、さらに多くの地域に情報提供していきたいと考えています。

議員団や自治体様には、開催無料で災害VR体験を含む勉強会を開催しています。

 

今回の体験会を通じて、多くの方に防災意識を高めていただけたことは非常に意義深いと感じています。

 

今後もこのような体験会を各地で開催し、防災教育の一環としてVR体験を提供していく予定です。

 

防災減災に対して、日夜ご尽力されている方々と、地域の皆様の安全と安心を守るため、引き続き努力してまいります。

 

(設営前の加茂小学校体育館)

 

(モニターの映像を見ながら危険箇所を確認する子どもたち)

 

 

 

(こうち減災女子部様の展示)

 

(消防士による消火器体験ブース)

 

(震度7の揺れまで体験できる地震体験車)