新型コロナウイルス感染が広がるフランスで、外出禁止令が施行されてから17日で1カ月を迎える。元患者や遺族が、ウイルスの恐ろしさを語った。
「息ができず、釣り上げられた魚のように、もだえていた。『酸素よ、肺に入れ』と必死で、死の恐怖を感じる余裕もなかった」
パリ郊外の会社員、ジル・ブレバンさん(52)は3月9日、集中治療室(ICU)に救急搬送されたときのことを回想した。約2週間後に退院。元ラグビー選手で筋肉が自慢だったが、体重は10キロ落ちた。自宅の階段を上るだけで、今も息が切れる。電話でのインタビュー中も時々、声を詰まらせた。
https://www.sankei.com/life/news/200416/lif2004160035-n1.html