肺炎は細菌が肺でがんがん増えている状態
これに対して、もう少し怖い「肺炎」はどうかというと。
そもそも原因が違うことが多いのだが、原因微生物の違いを詳しく説明したところで喜ぶのは医療関係者くらいだ。ウイルスではなく細菌のことが多いです、抗生物質が効くことがあります、まあそうなんだけれど、もっとイメージを柔軟に広げよう。
肺炎の場合は、原因となる微生物(細菌やウイルス)が、肺という局所でがんがん増えている。ゲリラ戦法ではなくて大軍でカタマリになって突撃してくるかんじ。
頼りになる防御部隊はスパイや軍隊を毎日はじき返し続けているわけだけれども、まれに城門が破壊されて大軍の侵入を許すことがある。この場合、人体の防御部隊では勝ちきれないこともある。
勝ちきれない? 死ぬってこと? そう。勝ちきれないというのは死ぬということだ。
病原体の大軍が人体に突撃してきて、全身を巡り始めてしまうと、防御部隊との戦闘は苛烈を極める。ついには敗血症と呼ばれる状態を招き、全身の臓器に多大なダメージが蓄積され、命が奪われる。戦争によって国が滅びるのだ。
https://president.jp/articles/-/33965