「うわぁああああああっ!!!!!!」
俺はとりあえずあいつから、と言うより不条理な現実から逃れるために学校の階段を猛スピードで下っていく。
きっと人が聞けば笑うだろう、なんだよそのよくあるフィクション。いや、これを誰かに笑い話として伝えられればいいが。足が重い、下るだけなのにいつもの登りよりはるかにきつい、汗で手が滲む、薄手のシャツが肌にぴったりとくっついて気持ち悪い。
学校の扉を開き校舎の角を曲がる。いつもなら思わず写真に収めたくなるその夕焼けが何だか不敵に微笑んでいる様で落ち着かない。
「はぁ、はぁ……早く、この学校を出ないと」
「ゆう君?」
「わあああっ!!!!!」
声の主は無邪気に微笑んでいる。また『そんなにオーバーリアクションじゃなくてもいいのに』とか思っているのだろう。だが今その声だけは聞きたくなかった。
「二菜(ニナ)……何やってんだよこんな遅くに」
「そんなの……ゆう君を待ってたからだよ!自分で言ったじゃん、今日ゆう君の誕生日だって!!」
「二菜……ごめん、理由は言えないけど、今すぐ帰ってくれないか」
「そんな……何があったか知らないけど、ひどいよそれ!何、私がゆう君大好きだからって、私がこれ以上ないくらい好きだからって、ゆう君は私を大事にしてくれない……」
「二菜……っああぁあああああっ!!!!!!」
スローモーションで崩れ落ちる彼女。紫の長い髪が数本夕焼けに照らされきらきらと輝きながら風に乗って飛んでいく。最期の彼女は泣いていた、泣いたまま崩れ落ちていく。俺がそうしたんだ。
「玲菜(れいな)……」
「あははははっ、面白かったなぁ……双子の妹の声に、ゆう君が大好きな二菜の声にあそこまでびっくりする姿」
「わざとかよ……わざとあいつを呼び出して会わせたのかよ!!?」
「何で分かってくれないの、二菜と私は全く一緒、だったらゆう君の事誰よりも愛してる私よりなんで二菜を選んだの?」
幼い子供に悪事の理由を問いただすように、彼女は俺にそう尋ね……さっき妹の小さな心臓を貫いた凶弾が、次は俺の右ももを穿つ。あまりの激痛に俺は倒れこんで叫んだ。
「あああっ、ああああぁあああっ!!!!!!」
「よかったぁ、これでどこにも行かないね、だってずっとゆう君私から逃げるんだもん、でも足を撃っちゃえば、もうどこへも行かないよね?恥ずかしがらなくていいんだよ、別にスポーツなんてできなくなっても、私はゆう君の事大好きだよ?」
俺の最愛の彼女を、プロの世界でもやっていけるという自信があった未来も、『最愛の彼女と同じ顔をした悪魔』が奪い去る。彼女は左ももを撃った。両肩にも一発ずつ、そして最後に銃口を口に突っ込んだ。
「ハッピーバースデー、ゆう君」
って何じゃぁあああああっ!!!!!!プロットなしヒロインのキャラ設定なしでよく頑張ったよ羅月さん!実は次回作のキャラの一人を出してみてどんだけ惨劇の中で動いてくれるか試してみたのですが。
ヤンデレって何?って質問に『ひぐらしのレナみたいなもんだよ』と言われああそうかと納得した自分がいたので作ってみました(実際はたぶんレナとはまた違いますよ、よく分かりませんが。黒子(超電磁砲)……とも違うしなぁ、ヤンデレって難しい!)。
何か気分が乗ってるので今。さあどうする、このブログの正体を熊大で知り合った友達に教えていいのか否か。うんもう、教えちゃおう。見ない人は見ない!
慣れないPCは急にいろんなところに入力部分が飛んでしまうので記入ミスが多いと思いますがなにとぞ目をつぶっていただきたい。