昨日話したスカートを返却したらものすんごい怒鳴られました。何だよ冤罪だっ。あたかも俺が盗んだスカートで走り出したみたいじゃないですか



とまあそれは良いのですが。



毎週月曜日は昼から3~5時間理科の実験があるのですが、一年の前期は生物なのでして。今日は二人一組で実験なんですが。


『あのさ、一緒にやってもらっていい?』


と(まあ細かい言い回しは違うでしょうが概ねこんな感じ)普段デフォ机(出席番号順に座る順番、ここから班ごとに分かれたりします)の私の目の前に座っている女の子に言われたのです。


そりゃあびっくりですよ。だって私は普段隣の男子と実験してたんですから。相手がいないってのは分かったけど(普段班でやる大掛かりな実験は出席番号で分けられた五人班で、彼女の居る班は彼女のほかみんな男だからそうなるのもやむを得ないのかとも思いましたけど)。


私はもう実験パートナーがいるから、『Mちゃん(上手い仮名が見つかんないからこのさいイニシャルさ)隣の班の二人に混ぜてもらえばよくね?』と言おうとしましたが心理にブレーキがかかり出来なかったのです。


真相:先生が適当にやるから『誰とでもいい』ってな感じになってるみたいで。私の普段のパートナーは出席番号が連続してるからパートナーやってるだけで(別に仲が悪いわけではないでしょうけど)もっと仲の良い相手が彼の右にいたから(私は彼の左にいます)そっちとやるみたいで。


言うなれば私も外れ者だったわけです。彼女を拒否する権限などなかったのです。それでもテンション上がるじゃないですか。

彼女は同じ県出身で同じクラスで私に恐らく最初に話しかけてきた女の子。私の筆箱に付いてた信州ドラえもんキーホルダーをまさぐって来て『そんな遠くの人?』って聞かれたことから始まったのです。


もちろん違うのですが、その流れで私は長崎出身という事が出来、彼女の出身である長崎東高校とはブラス絡みでちょくちょく交流があったので、彼女はブラスじゃありませんが一気に打ち解けたのです。


出会いとは全て必然とは言いますが、そう言うのもわかる気がします。名前の関係で反対側に彼女がいなければ、後輩が修学旅行のお土産にドラえもんを買って来なければ(今までも感謝してたけど更に感謝)、出身県が同じじゃなければ、私が彼女の出身校と親睦のある部活をしていなければ。


沢山のifに支配された世の中、こんな奇遇な縁ならいくらでもかかってこいです。


実験自体はかなり難しかったのですが、彼女がまとめた情報をもとに私が上手くリードする形でとっても息の合った、お互いの長所を(情報処理と実験技術)活かして実験そのものは上手く行きました。ただ私の画力はそこまでではないので勿体無かったけど。あんだけ上手くいったのにそれがスケッチ用紙に表現できないなんてっ。


胚を薬品に漬けたりと暇な時間が多かったので色んな事を話しました。部活の事、入試の事、自炊の事、勉強の事、他愛もない事です。


彼女が唐突に言った台詞を私は忘れないと思います。


『はぁ、やっぱり実験って一緒にやって楽しい人とするのが良いよね』


それ以外にもいろいろフラグ立ちまくりな言動は多くありました。それだけで私は満足なのです、きっとそれは他愛もない事、別に愛だの恋だのとはかけ離れた只の日常。


それでも、私にとって非日常である色恋沙汰が現実に少しでも表出しただけで私はお腹一杯なのです。



……何か良いな、相手が好意を持ってるわけがないと断定したうえでこの楽しげな感じ。ある意味では痛々しくある意味では清々しいのかもしれません。
疲れた、細かい言い回しを修正するのに(私が彼女の事を愛していると一ミリも感じてもらっては困るわけで、ただ単に『異性とそう言うイベントがあった』って言うのを楽しむ感じを出したかった)時間がかかりました。
もう寝る~。