幼い頃の空の高さほど

何かに圧倒されたことは

あるだろうか



幼い頃の感覚に勝るものは

今のところ見当たらない



失っていく自覚なしに

日々を過ごせば

それが他の何かに安易に

取って代わっていく







幼い頃奪われた感覚の一部

奪われた場所には

代わりに何が入ったのだろう




失わないようにする感覚は

痛みを伴う

そして無意識に

自分らしく生きる

勇気を育んでいく





六月の雪

こころの

からだの

なかの雪