二人の女子高生が座っていた。
雨が降っていたので、長傘や折り畳み傘を持っていました。
ふとした瞬間に長傘がパタンとこちらに倒れてきました。
一人の女の子がすいませんと拾い、自分の膝の間にはさんで倒れないようにしながら
手には自分の折り畳み傘を持っている。
隣には栗色の髪の女の子。
傘を拾った黒髪の女の子の肩に頭を乗せて爆睡中・・・。
なんだか、この二人の女の子の友達関係にほのぼのしてしまいました。
姉妹でもないのにこんなに無防備に友達の肩でぐっすり眠れるなんて
仲良しなんだなあ・・・とか、黒髪の子は、茶髪の子に気を遣うでもなく
嫌がるでもなく、笑顔で携帯をいじっていました。
こういう普通の時間の幸せ。
この子達も、私ぐらいの年齢になるまで友達同士で
あの頃は楽しかったねぇと思い出して笑いあうのだろうか。
こんなに心を許せる友達関係、大事にしなさいよって
心の中でつぶやいたおばさんでした。