でも、法事以来肩と、頭が重くて、もしかして乗っかってる?なんて思ったりしちゃうんですが(笑)単に睡眠不足か。今朝も地震があったしな。
私も、戦争の話は、親元を離れる前の18の頃に父から聞いた話と、22から、京都の家で、祖母と妹と3人暮らしをしていた時に、祖母が浅草の戦争の慰霊堂にお参りして欲しいと言われた時に聞いた話のその2つくらいしかないのだけれど。
東京の空襲が激しくなってきたので、千葉の九十九里まで、疎開しようという話があった矢先の大空襲だったという。空から、焼夷弾がたくさん降って来た。
戦争の前に病気でなくなった、節雄ちゃん以外の静ちゃん、良ちゃん、恵美ちゃん、父にまあちゃんに祖母と祖父は、火から逃げる為に川に逃げたそうだ。
祖父が連れていた、良ちゃんを背中に背負った静ちゃん、祖母がマーちゃんを背中に背負って、恵美ちゃんと父が手をつないでいた。下からは水上からはすごい熱風で、そのうえたくさんの人が上から飛び込んでくる。
その時頭の上のほうから、濡れた布団が飛んできたという。火はよけられたものの、上から横から押されて、水が胸まであったので、溺れそうになって怖かったという。そして、いく時かして、爆撃がおさまって、家族が水からでて集まってみたら、静ちゃんと良ちゃんが人に押されて、水の中で亡くなってしまったそうでした。
遺体は遺体を集める学校だったか、お寺だったか、遺体の合同の安置所みたいな所に置かれて、しばらくの間、置いておかれた。父は、優しかった静ちゃんが、起きて来るんじゃないかと、ずっとそばにいていたらしい。その位綺麗な顔だったそうです。
その後、戦時中だったので、まわりの亡くなった人たちと一緒にみんなまとめて、焼かれたという。
誰が誰の骨だかわからないような状態で、浅草の戦没者の慰霊堂の壁は、その亡くなった人の灰が塗り込められているのだと、祖母は言っていた。そんな事なので、お骨は残ってなくて、位牌に名前があるだけで、祖父が病気で働けなかったので、その後、父たちは、知り合いを頼って、島根に移り住んだのだという。祖母は、その浅草の慰霊堂にお参りに行きたいといった。ちょうどその数年後に祖母は痴呆症になってしまって、もう何も思い出せなくなっていった。きっと、思い出せなくなる前に行きたかったんだと思う。でも、車も持ってなかったので、代わりに私達がお参りに行くことになったのです。
私と妹は、その場所を叔母の恵美ちゃんから聞いて、電車に乗っていった。やっと見つけた、そのお寺は、そんなに派手ではない観光地化されていない感じのお寺だった。夏だというのに、そのお堂の中はひんやりしていた。私は、そこに来て、静ちゃんと良ちゃんに線香をたいて、お経を読んだ。涙が出てきた。若くて亡くなって、どんなにか、苦しかっただろうって、まだまだやりたいことあっただろうって。
その時、言っちゃったんだな。もしもまた生きたいと思ったら、私の子どもで生まれてきてもいいよって。その後京都に戻ってから、私は、高熱を出して3日間寝込んだ。なぜか体中が痛くて、胃が痛くて、真夏なのに、インフルエンザ以上にからだがしんどかった。
ちょうど3日後に、当時付き合っていた主人が、デパートで買った上等な梅干しを持ってお見舞いに来てくれた。おかゆと一緒に食べたけど、本当にそれ以外何も食べられなくて。・・・でも、残った梅干しは、おばあちゃんが大事に隠すようにして食べていたっけ。
それから3年後私達は結婚した。亡くなった父の兄弟は、3人いる。病気で亡くなった節雄ちゃんは、とても賢い子で、亡くなる前に、長男だったのに、わずか9歳だったのに、次男だった父に「これからはお前が家をしっかりまもっていけよ」って言ったそうです。そして弟にとても優しかった静ちゃん、まだ赤ちゃんだった良ちゃん。そのうちの誰かが、わが子として生まれてきているかもしれないなと思いながら、いつもこの盆の時期は過ごしている。
・・・でも、私のような母親の所に、もし選んで生まれてきたのだとしたら、ちょっと不幸かも。なにせ、グータラなママですからね。自分のことは自分でやりなさいよ~。いつも、ガミガミうるさいし。一人っ子の家庭の方が、もっと愛情をそそいでもらえたかもしれないけど。わが子であって、わが子でないかもしれない子どもの魂。それを育んでいくという親の仕事は、神様から選ばれたボランティアかなって思ってる。
まあ、勉強も塾も習い事も、今は何もやってないわが子達ですが、日々食べていく事と、願いさえすればかなう夢もある。そんな平和な時代の日本に生まれたことは幸せかもしれない。世界のどこかでは、戦争が行われているけれど、どんなことがあっても、この子達の未来に、再び戦争が起こらないように、私達は、国を守っていかなくてはならないだろう。でも、一人が出来る事って、小さいけど。選挙位は意思を表示しなければと思い足を運ぶけれどね。
父や祖母の生前に話を聞きながら、すごしたことを毎年この時期は、思い出します。
・・・今日も暑い。家の中では、4匹の怪獣があばれています。夕方からは、またブラブラ散歩にでも出かけようかな。お盆休みも今日で終わり。ランドは少しは空いてるかな?