TSU○AYA 会員証更新時期と言われ

更新したらDVD1本無料ということで・・・


ダスティン・ホフマンが指揮者で少年の合唱を指導する話

「ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声」(BOYCHOIR)

を借りて来ました





ネタバレ いっぱいあり
 (笑)



主人公ステットは、アル中みたいな飲んだくれの母親と二人のすさんだ暮らしをする少年
しかし、その母も事故死 天涯孤独に・・・

施設に送られるところを

愛情ある校長先生と、金でやっかい事をなかったことにしたい実父により

名門音楽学校に入学

彼は楽譜すら読めなかったが、天賦の美声と音楽の才能があった



ウィーン少年合唱団みたいなののアメリカ版でして・・・
映画の中の少年たちの歌声は本当に美しくて
まさに「天使の歌声」です

でも、頭角を現せばねたみも受ける

我慢できない嫌がらせを受けて暴力をふるい・・・


退学の危機を救ったのは、厳格で笑顔すら見せない指揮者のカーヴェル(ダスティン・ホフマン)
だった



この映画は「救い」があってホッとします

すさんだ暮らしで心もすさんだ少年に対し

学校の校長先生(美人だし)が目をかけてくれているし

実父はやっかい払いの目的とはいえ、音楽学校入学のために大金を出してくれるし

厳格でとりつくしまもないような指揮者の先生も

彼に「音楽とは何か」「歌うとはどういうことか」「人生について」みたいなことを
学ばせてくれます

他の音楽学校関係者も、最初は厄介者扱いしていた人ですら、最後は温かく見守ってくれる



彼自身も、はみ出し者みたいな暴れ者から、徐々に成長して行く


クライマックスは、ニューヨークでの大舞台

教会でのメサイア合唱です

この合唱団始まって以来の最大規模の舞台です




実は、私もアメリカの教会(地方の)のChoir(聖歌隊)に飛び入り参加して

メサイア歌ったことがあるのです


すごい体験でしたo(〃^▽^〃)o

その時のことも思い出し、感動もひとしお 




そして、さらに、ここで「めでたしめでたし」で終わらないのが

ボーイ・ソプラノ なんですね


ボーイソプラノというのは変声期前の一時期しか出ない声

ある朝起きてみると、あれ?出ない!

ということになるらしいです


ステットも「メサイア」ですばらしいソロを披露して間もなく

声が思うように出ないことに気づきます

ボーイソプラノとのお別れの日がやってきたのです叫び



そこで先生が言う言葉がまたいいね~


「ボーイソプラノの声は、(神様からの)借りもの

ほんの一時期借りて持っているだけ

それは君の手を離れ、別の人のところに行く」


なんかいいなって思いました


「変声期だからしかたない」とか言われるのと違いますよね



すると、ステットが

「なくなってしまうものなら、あれほどの練習や鍛錬は何だったの」と言うと・・・

「その練習や鍛錬や学びこそが大事なんだ」と・・・



これは、声に限らずそうですよね


バレリーナだって運動選手だって

永遠にできるわけじゃない


いつかは体力や能力が落ちていく時期がくる


じゃ、失ってしまうなら意味ないのかと言えば

そんなことはない!!!


そのためにすべてを捧げて努力した日々
なしとげたもの
人に与えた感動

その日々の中で自分自身も人間として成長する






そして、映画のステットも新たな人生に向かって進みだします







いい映画だったな~ ニコニコ