恐山は真っ白なイメージ。
そんな印象ありませんか。
死者が集まる場所で、浮かれた観光気分で行ってはいけないと思いつつも、少しドキドキして向かいました。
着いてみると寂寥感を感じる場所。広い空の下に大きな門や建物を散りばめながら、白い世界が広がっている。
でも、思ったより荒寥感はなくて、少し暖かい印象を持ちました。
本堂を右手に見ながら、大きな山門をくぐると地蔵殿が見えてきます。山門はコバルトブルーが際立っていて、古さを感じません。手前には体を清める温泉か左右に三箇所ありました。温泉があるのは知らなかったので、びっくり。
恐山は曹洞宗なんですね。
地藏殿をお参りしたあとは、案内図に沿って不動明王、延命地蔵を経て八角堂へ。慈覚大師塔は遠くからお参りしました。八角堂は少し霊に近いというか、何が感じられるような気分に。
その後は極楽浜へ。極楽浜はまるで砂浜のようで、あたかもここに海があるかのようでした。綺麗な少し明るいグリーンのような色をした湖は触れてしまいそうなくらい綺麗です。酸性の高い湖と知らなければ、入ってしまいそう。
自然の造形は素晴らしいですね。
ここで一番眺めてしまったのは東日本大震災の犠牲者追悼のために建てられた地藏菩薩像です。凛とした美しい地藏菩薩像は様々な人の思いを受け止めているような慈悲の思いが溢れているような、そんな気持ちになりました。
一回りしたあとは、ちょっと順番が違いますが、恐山の温泉に入浴しました。熱いお湯とゆるい湯とあって、熱い湯には少ししか入れず、ゆるい湯にゆっくり浸かりました。ても、酸性なので10分も入ってはいけない、顔も洗っては行けないと注意事項が。しかし、良いお湯でした。
青森の温泉は熱湯とゆるい湯と、2つあるのが普通なのかな。宿泊した温泉地はそうだったし、谷地温泉も2つありました。
ずっと訪問したかった恐山。想像していたより、ずっと暖かく綺麗な場所でした。



