新井旅館の一番の特徴は、やはりお風呂ですよね。

お風呂は全部で5か所あります。

内風呂2つと露天風呂一つ。無料の貸切風呂一つに、有料の貸切風呂一つあります。

無料の貸切風呂は少し狭い感じですが、建物の中央にある池より下側に作ってあるので、池の中を見ながら入ることができます。綺麗な蒼色の石のタイルが張ってあり、気持ちの良いお風呂です。有料の方は、大きな五角形の浴槽で、天上が高く、圧迫感なしに入ることができます。新井旅館は源泉かけ流しとのことで、実際入ってみると、どのお風呂も割と差がなく、肌にしっとり、じわーっと浸透するように感じました。


内風呂のうち、あやめ風呂は昔ながらのお風呂で、レトロな感じです。印象は薄いかな。

もう一方の天平大浴場がすごい。大きな長方形の湯船と岩の起伏に沿った広い湯舟の2つがあります。洗い場に特徴があって、蛇口がありません。シャワーもないので温泉を浴びるしかない。

昭和9年に完成したお風呂なので、このような形を取っているのですが、初めて入ったときはどう入ればいいのか、どきまぎしてしまいました。でも、私は面白いと思いました。便利さを好む方には向かないお風呂と思いますが、浸かるだけと割り切れば十分味わえるお風呂です。ここでも、池の中を眺めることができ、タイミングが合えば鯉に会えます。


もう一つ露天というか野天風呂が一つあります。こちらは広くて開放感満載で、本当にこれでいいのかみたいな気分になります。少し浅瀬なので、そのあたりが物足りないかな。


庭には広く、池には鯉が沢山泳いでいます。池を囲むように開放感のある廊下があるので、その景色だけでも楽しめます。古い建物なので、少々??と思う場面もありますが、古き良き旅館を味わいたい方にはおすすめです。


朝食も品数が多くて楽しめましたよ。


いま、このような老舗旅館を個人経営で維持するのは大変だと思います。でも、宿泊して満足感を得られることが多いのは、このような古きを大事にしている旅館かなと感じています。

頑張って欲しいなあ。