奈良の有名なお寺はたくさんありますが、薬師寺と唐招提寺はすぐに挙げられるお寺ですよね。近鉄西ノ京駅を降りれば、すぐに薬師寺です。薬師寺から数百メートル歩けば唐招提寺にも行けます。
薬師寺と唐招提寺は近くにあります
私にとって薬師寺の印象は派手というか、麗しいお寺。もちろん、国宝の東塔は古の渋さを醸し出していますが、金堂や西塔などの鮮やかな朱は、ずっと印象深く映ります。薬師寺は時間をかけて、かつてあった建物を復活させているようなので、創建当時はこんな感じだったのかななんて思ったりします。
玄奘三蔵院伽藍にある平山郁夫氏の壁画は一見の価値ありですが、出来れば人のいない時間にゆっくり眺めたいですね。なかなか難しいですが。平山郁夫氏の碧と雲の白さ、建物の影はまるで生きている風景のように映ります。
対照的なのは、唐招提寺。開祖である鑑真和上の思いを受け継ぐかのように、白と黒、白と焦茶?、いわゆる日本の美の原点のような色調で、穏やかに迎え入れてくれます。唐招提寺といえば金堂で、八本の大きな柱が特徴です。異国の様式が強く、奈良時代の面影を強く感じられる建物です。
薬師寺は建屋の間に緑が少ないですが、唐招提寺は緑が多くあります。薬師寺の朱は青い空と建物の白さと空間に映えますし、唐招提寺の建物の色は緑に映えます。それぞれ、調和が素晴らしいです。
話が飛びますが、近鉄奈良線の平城京の跡付近の線路を見るたび、鹿男あをによしを思い出すのは私だけではないはず?

