数日前のこと。

明け方に見た夢に、

初めて亡き夫が登場した。


詳しいストーリーは

まったく覚えていないけれど、

「Tさんと会ってきた。」と

いう台詞だけが、

頭に残っていた。


Tさんは、

長らく仕事を共にしていた

先輩であり夫の上司だった人。

私の会社の同期生が奥様なので、

会社を退職した後も、

連絡を取り合う家族だった。


夫が緊急入院する約1年ほど前に、

ステージ4の咽頭がんの手術を受け、

声を失い、先進医療を受けながら、

自宅で野菜作りをして、

のんびり過ごしている。


夫は病を得た時に、

Tさんと相談したらと言うと、

「同病相憐れむみたいなのは、

俺は嫌だ。」と、

自分から連絡は

取らなかった。


私はTさんの奥様には、

話を聞いてもらえるだけで

不安な気持ちは和らいだ。

ガン闘病中の家族を支える者として、

心強かったのは

言うまでもない。


そのTさんと「会ってきた」と

言う亡き夫。


胸騒ぎ的なものを感じ、

彼女にラインを入れた。

Tさん、転移したガンが

大きくなってきて、

来月から副作用の辛い治療に

切り替えるらしい。


Tさんには、

少しでも長く生きて欲しいから、

辛い副作用が少なくなること、

ガンが大きくならないことを

祈りたいと思う。


夫は、

8ヶ月という短い期間で

残りの人生を

駆け抜けて行った。

やり残したことや

伝えられなかった気持ちが

あったかもしれない。

痛みが強くなってきたら、

なかなか話す気にも

なれないから。


「少しでも楽に、

そして、優しい気持ちで、

過ごして欲しい。」


そんなことを伝えたくて、

夫は夢に出てきて、

教えてくれたのかなと

思っている。


Tさんの奥さまの体や心持ちも

心配だから、

祈りとともに、

レイキを送りたいな。