キャリアカウンセラーのmokaですニコ

 

今日は「共感」と「同感」についての

お話をしようと思います。

 

たとえば、お友達から

「恋人が浮気している!ひどいと思わない?!」

とお悩み相談をされたとき、あなたならどうしますか?


 

ここで

「そうだね、ひどいね!」と相手の考えに

同意・賛成するのが「同感」です。


 

「そっか、浮気していてひどいと思っているんだね」と

今相手の状況をそのまま受け入れるのが

「共感」です。

 

多くの人は、上記のような悩みであれば

「わかるー!それはひどいよー!」と

「同感」するのではないでしょうか。


 

日常生活で相手が「愚痴」や「弱音」を聞いてほしい時は

「同感」することで、距離をちぢめることができ

「あなたに話してよかった」と感謝されることも

多いのではないかと思います。

 

 

(たま~に、旦那様に愚痴をこぼした奥様が

「それはお前も悪いんじゃない?」といった否定的な意見や

「◎◎って言えばよかったんじゃない?」といった

解決策に関する意見を言われてしまって

「否定された」と「ただ聞いてほしかったのに」と

話しているのを聞くことがあります。

 

男性の脳は「解決策を求める」傾向があり

女性の脳は「共感・同感を求める」傾向がある、と

言われているので、コミュニケーションにおいても

そういった食い違いが出てしまうのかもしれませんねガーン

 

 

……と、話は飛びましたが。

実は、キャリアカウンセリングの場では

「同感」はご法度と言われています。

 

たとえば、相談にいらした方が

「実は来年結婚することになって、職場でも祝ってもらってありがたいんですけど……」と告げたとき。

状況にもよりますが、カウンセラーは基本的に

「結婚!よかったですね!おめでとうございます!」とはすぐに言いません。

 

「私をパワハラで退社に追いやった、Aさんが憎くて仕方ない」

と言われたとしても

「そうですね、Aさんは本当にクソですね!」とは言いません。

 

 

考え方や価値観は、人それぞれ違います。

だから、キャリアカウンセリングのときに

カウンセラーは自分の考え・価値観を極力出さないように、

相談者さんのお話に「共感」を示します。

 

「結婚なさるんですね」とか

「Aさんを憎んでいらっしゃるんですね」とか。

そこにある事実を、受け入れることが「共感」です。

 

 

「結婚=いいこと」が一般的な基準ですが

相談者さんにとっては、なにかつらいことの始まりかもしれない。

「パワハラ=悪いこと」が一般的な基準ですが

実はよくよく聞いてみたら、相談者さんが勘違いしていることだって

ゼロではないのかもしれない。

 

 

そこにある感情や想いを決めつけないこと。

相談者さんのお話を否定せず、かといって自分の価値観で

肯定・否定することなく、丁寧に聞いていくこと。

 

私たちは、傾聴のプロとして、そうやってお話をお伺いしています。

 

 

もしかしたら、相談したときはいつでも

「わかるー!」「そうだよね」と聞いてほしい人もいるかもしれません。

 

でも、私たちカウンセラーがそれをしてしまったら

「褒めてほしい!共感してほしい!だからあの人のところに行こう」

と、相談者さんとカウンセラーとの依存関係が生まれますし

相談者さんが自分自身で考えて、行動する力も

育まれなくなってしまいます。

 

 

実は私は、この資格をとる前に

仕事で後輩の育成を担当していました。

 

「一人ひとりの想いや考えにしっかり寄り添って

 働きやすい環境を作ってあげたいな」

 

こう思ったまではよかったのですが

後輩が頑張ったことを全肯定で褒め

泣いているときは業務をフォローしたうえで

「◎◎できたんだから大丈夫だよ!」と

褒めて前を向かせていました。

 

そうしたら、一人の後輩が次第に私に

「甘え」しか見せなくなってしまったんです。

mokaさんは怒らない、どんなことを言っても受け入れてくれる。

だからmokaさんに聞いてもらおう、励ましてもらおう。

褒めてほしいから、mokaさんのところに行こう。

今思うと、その後輩は私に「依存」していたと思います。

 

依存してしまうと、それ以上自分で考えなくなってしまう。

後輩の業績は伸び悩み、それでも

「頑張ったのに。mokaさんも頑張ったねって言ってくれたのに。

自分はこれから、どうしたらいいんだろう。mokaさん、教えてください」

と、自分で考えずに私へ意見を求めるようになってしまいました。

 

 

あの指導方針はだめだった、と今なら思います。

ただ褒めて、困ったら代わりにやってあげて、共感する姿勢だけ見せて。

それでは人は育ちません。

 

 

友人関係・夫婦関係は、「共感」でうまくいくことも多いけれど

ビジネスの場では「共感」しすぎるのも問題です。

「共感」と「同感」の違いを理解し、意識して使い分けることで

日々のコミュニケーションがもっと円滑になるのではないでしょうか?

 

これまで意識したことがない方も、普段の会話のなかで

考えてみていただけるとうれしいです!

 

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