リハビリ指導の現場でもそうだが、スポーツの現場において
ストレッチは当然のごとく行われている。
私も当たり前に指導しているが、通常ここを伸ばしてほしいから
こういうストレッチという具合に指導する。
しかし、実際のスポーツ動作というのは、ある部分が単独で
つまり、単関節筋がアイソレートされて動くという場面は実際は
非常にまれである。
リハビリの現場においては、もちろん単独の筋を狙ったストレッチ
は、必要と判断すれば指導するが、スポーツを行う人であれば
復帰前の準備として、単独の筋を伸ばすストレッチだけでは
不十分だと考えている。
言わば、”動きをストレッチ”するということ。
ある動作において、その動作に関わる筋をその動作に似せて行う。
想像するに、それはそれは星の数ほどストレッチが考えられるだろう。
しかし、本当に必要なものというのは限られてくる。
要するに、そのスポーツの動きを理解し、障害部位にストレスをかける
原因となっているかの判断、あるいは不得意とされる動きやバランス
(3面において)のとれない動きがあり、それらが解剖学的に異常を
きたすような使われ方がされていれば、その動きを狙ってストレッチ
してあげればいいのである。
その中で、この動きをするには、この筋の張りが全体的な動きの滑らかさ
を出すのに支障があるという場合は、その筋だけ単独に取りだして
ストレッチを指導するといったスタンスである。
最近、忙しさにかまけて、この”動きのストレッチ”をしっかり指導できて
いなかった。
反省、反省。
再度基本に立ち戻って出直そう。