昨日、報道ステーションをご覧になった方はいますでしょうか?
「磨き屋」
こんな不況のご時世で、仕事の依頼が殺到しているらしい。
どんなものでも磨きあげてしまう。
その出来栄えは「美しい」の一言だった。
焦げ付いてしまった鍋からジェット機の翼に至るまで、その扱う品物は
実に幅広い。
おもしろいというか、自分も欲しいと思ったのは、ビアマグ。
注文が殺到し過ぎて、現在注文した方は2、3年待ちということ。
ステンレススチール製だと思うが、普通のグラスで飲むよりおいしいらしい。
それは、内側の磨き方にあるというのである。
へええと感心した。
誰がそんなことに気づいたんだろう。
ともあれ、今回この記事で書きたいことは、実はそんなことではない。
2つある。
1つ目。
それは、アイデア。
同じ仕事をしていても、そのプロセスや方法が違うと、それを受取る側
にとってまったく違う印象を受けることが多い。
そこにはアイデアが重要なアイテムだということなのだ。
同じビアマグであっても、こうすればおいしくなる、あるいは
おししくなるかもという試行。
いいアイデアが生まれるには、何度もErrorを繰り返す過程があるものなのだ。
2つ目。
「技術があるから、何が来ても大丈夫」
磨き屋の親方が言った言葉である。
何が来てもというのは、どんな注文がきてもという意味。
焦げ付いた鍋の話を出したが、映像で見る限り、普通は捨てて
違う鍋を買ってしまいそうな雰囲気だった。
しかし依頼主が”愛着があるから”と、磨きを依頼してきたということ。
どんなものでもやるといったからにはやるしかねーべーと親方はニコニコ
しながら話していた。
見た目はとても柔和だが、仕事ぶりは職人。
それはもう、見事に磨き上げていた。
そこには「自信」というものがあった。
「技術があるから、何が来ても大丈夫」
簡単に言い放っていたが、そう容易いことではない。
素晴らしいなあ、職人って。カッコよかった。
私もそういえる”職人”を目指そうと、改めて思えた。