
換気のためにスタジオの窓は開け放しなので、夏の間はセミの大合唱でした

CDの音が聞こえづらいほど、セミ交響楽団も熱いリハーサルを繰り返していました

スタジオは裏が土手なので大きな木がたくさん。
セミもだんだんと最後の悔いを残さないように唸るように鳴き、夜になると虫の声が聞こえるようになりました

火曜日にどこから入ったのか、みたこともないみどりの虫がスタジオに‥
ほとんど動かないのでよくみたら、葉っぱのようにみえて、変わった昆虫だなぁと思ってました。
次の日、初級クラスで虫を見つけた子供たちが興味を持ち

しばし虫についての意見を交わす。
触覚ながい!とか、葉っぱみたい!とか、なんの仲間かなぁ?とか‥
次のレッスンまで生きてるかな?と言って帰りました。
そして金曜日。
残念ながらお亡くなりになっていて、棚におちてたので、そっと拾ってよくみてみると‥
なんて不思議でしょう

これはもしかしたら、まだ日本にはいない新種かもしれない!発見だっ、大発見だ

と、先生が張りきり笑
理科の先生になんの虫か聞いてくれるというので1人に託しました。
きっと理科の先生もビックリするに違いなかろう。
聞いたこともないカタカナの名前かもしれん。
英語かもしれんなぁ。
そして次の日。
あれ?学校休みなのに託した箱を持ってきたぞ?
「先生、わかったよ!昆虫図鑑に載ってた
」





新種発見の夢は1晩で消え去る
図鑑から情報を書き出して、本みたいにしてきてくれました

あまりに可愛くてうれしくてお姉さんクラスにも見せたら、みんな感心してました

こゆき、ありがとうね

バレエと全然関係ない話だけど、結局、なんでもないことでも、好奇心をもって捉えるとこんなにも楽しくなるよってことかなと。
ちいさな「アオマツムシ」君(オスだったからね)が、いろんなワクワクや謎や驚きを与えてくれましたとさ

新種発見の夢が消えて見上げた空は
いつのまにか秋の雲でした
