
後半戦、ふたつめの課題バリエーションは「ラ・バヤデール第2幕ニキアの花かごのバリエーション」
なんちゅうマニアックなチョイス…と思ったけど、踊ってみると感情移入がしやすくてしっとりとステキでした。
愛する男性ソロルがニキアを裏切って、ガムザッティという女性と婚約してしまいます。
ニキアは不運にも、2人の婚約式に呼ばれ、2人のために踊らなくてはならず。
ニキアの存在を疎ましく思うガムザッティの策略で、毒蛇を仕込んだ花かごを「ソロルからあなたへ贈り物です」と渡され、ニキアはソロルがまだ自分を愛しているのだと喜び、花かごを持って踊ります。
踊り終わったニキアは、毒蛇に噛まれて命を落とすのです。
おっそろしいドロドロ三角関係…

そんな愛と裏切りのシーンを相手がいるつもりで演技込みで指導していただきました。
オーレリの説明は的確で、舞台での経験から得た感情の表現の仕方を、顔の角度、アームスの位置、上体の使い方、顔の表情にいたるまで細かく教えてくれました。
お手本の表情、立ち姿の美しいこと

女性としての魅力を感じましたよ。
そしていよいよ最終日。
何やらスタッフさんたちがざわざわしているので、みんなでどうしたんだろう?と思っていると…
スタジオに入ってきたのは…
ニナ・アナニアシヴィリ


パリオペラ座エトワールの男性ダンサー、マティアス・ヘイマン

なんと、アンドレイとオーレリが呼んだそうです!
私の衝撃はニナ・アナニアシヴィリ!
「わぁー((((((゜ロ゜;!!」
ってくらい感激!
中学生の時に、NHKで放映されたニナ主演の「ドンキホーテ」をみて、心を奪われました。
それ以来、世界中のプリマのキトリ、日本人ダンサーのキトリ、何人ものキトリを観てきましたが、彼女のキトリを越えるキトリはない…私の中ではね。
もうすでに引退されていますが、オーラは半端ない!
最終日のアンドレイのクラスレッスンは、ニナが見学している中、オーレリとマティアスが一緒にレッスンを受けるという、たぶんこんなチャンス一生に1度だろうというほどの夢のような時間でした

イスに座って私のすぐ近くで見ているニナと目が合うだけで体がカチコチになりました笑
オーレリとマティアスのバー、センターもじっくり観れて、我がバレエ人生で最も貴重でエキサイティングな経験でした

不安を払拭して申し込んで、舞台前よりも詰め込み練習して、
若者に混ざって必死にがんばってよかった。
パリに行ったって絶対に一緒にレッスンなんて受けられないし、私服姿も見れたし、フランス語でオーレリと会話もできたし、ますますバレエ人生がんばろ!って思ったのでした。
無事終わったらスタジオでは発表会練習の指導。
暑い日々に熱い指導が続いています!
写真は、ポワントに書いてもらったオーレリのサインです
