

朝のクラスから、例の大作の練習‥
基礎をおろそかにしない、基礎を守るだけではダメ
踊りにしなさい


って‥
むちゃくちゃゆぅとるやんけ‥せんせい‥





てな声が聞こえてきそうで耳をふさぐわたくし

だって基礎は意識すればできるんだもの。みんな。
ただ忘れちゃうだけで

でも、観ている人には基礎だけでは伝わらない。
だから、腕ひとつ動かすにも気持ちをこめなきゃ。
そこで踊らずに、曲だけ聞かせることに。
オーケストラの奏者たちの、思いが伝わるような演奏、作曲者の思い、指揮者のクリエイティブな感性。
聞いているだけで映画1本観たぐらいのドラマティックな音楽

それを可視化するのが踊り手の役割だと思うの。
本を読んで、自分が想像を膨らませることあるよね?
それが実写化されたら、なんかガッカリしちゃうこともあったり。
でもバレエは、音楽を可視化するから、踊り手は音楽を表現しなきゃ

よく聞くと、同じメロディでも後ろに聞こえる楽器が違ったり、強弱で表現したり。
それだけ渾身の作品に、単調な踊りをのせるなんてできない

「チャイコフスキーが観たら泣く」
すごい言葉ですが笑
よく私が使うフレーズ

私はチャイコフスキーだろうがモーツァルトだろうが、天国から自分が作曲した音楽に合わせて踊る作品を観て、
「あぁ、こんなふうに感じて踊ってくれたんだね」って思ってほしい。
それがバレエの楽しいところだと思うの。
楽譜に踊る音符のようにバレエを踊れる人になってほしい。
心の中がいつも純粋であってほしい。
自分の今をみつめて、それを表現することができる踊り手になってほしいな

そんなみんなをみて、「わあ、ステキ
」

とか、「すきだな、これ
」と思ってくれた人がいたら成功なの。

そんなテクニックや基礎とはちがう話を真剣にする私に、まっすぐな目を向けて聞き入ってくれるディアナっ子。
だからこそ、この子たちならやってくれると信じて
鬼の形相になるわたくし

1作品目は佳境に来てます

さて、ここから2作品目。
どうなることやら‥ですが、
ダンサーを信じてがんばります

言うばっかりじゃ悪いから

今日も練習頑張りました

あじさいがキレイね
