青い波の彼方へ消え逝く鳥の声が
美しい警告のように冷たく鳴り響いていた


キミの髪が揺れて
ボクの影を揺らす
こんなに近いのに
何故こんなにも遠い

触れるのに触れない
距離が虚しく横たわる

ボクはひとりで行くよ
この景色失くさないよう
光に目を伏せても
キミがボクの光

青い波緩やかにボクを乗せ遠ざかる
誰にも届かないように小さく名前叫んだ


キミの隣で笑う
キミが隣で笑う
それだけできっと
大丈夫と思ってた

泣き出しそうなキミは
指を繋いで目を閉じて

キミを連れて行けない
壊れないで壊さないで
けれどボクの名を呼ぶ
声が波を止めた

青い空の彼方へ飛び去る羽ばたきは
美しい警告のように優しく鳴り響き


ねぇ本当に
この穏やかな
日々を終わりにしようというの?

ねぇキミは
変わらずに変わって行く


青い青い空を見上げて
キミは綺麗に微笑う
ボクの肩越し

青い青い波の彼方へ
あの日の鳥は羽ばたきながら
美しく鳴く声に
そっと目を伏せた