何故

キミが此処にいないんだろう


何故

ボクは笑えているんだろう


何故?


幼過ぎる我儘と
笑うだろうと思ったのに

キミの瞳が揺れて
切なさを湛えて
今にも零れ墜ちそうで
どきん、と鼓動が跳ねる
けれど


名前を付けてはいけないの
問いただしてはいけないの
そう


これは笑い話で
ほら、やっぱりキミは低く笑って
だから
だからきっと
軋む胸の痛みは幻


明日もきっと笑える
この感情を呼ぶコトはなくても
キミが此処にいなくても
キミは此処にいるから。